10句作品テクスト 森山いほこ 昨日の銀座
森山いほこ 昨日の銀座上り下りありてメロンの肌模様蚊の落ちる田圃のやうな机かな泡になり流るる花火被りけり星に距離置いて何処へも行かぬ蜘蛛回り来る夜に現れし御輿かな消印は昨日の銀座きりぎりす麩を折りて月の毀るるやうな音秋茄子の皮を剝がせば渚色軽すぎて星座になりし干し占地アイロンの行手ひりりと月昇る
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View Article週刊俳句 第387号 2014年9月21日
第387号2014年9月21日■森山いほこ 昨日の銀座 10句 ≫読む……………………………………………■対談 新人輩出の時代 小澤實×上田信治澤7月号特集「五十歳以下の俳人」から ≫読む■死角を待ちながら又吉直樹(ピース)「人をポエムって言うたお前がポエムや」;『ユリイカ』(2011年10月号)特集《現代俳句の新しい波》を読む……柳本々々...
View Article〔今週号の表紙〕第388号 河口 橋本直
〔今週号の表紙〕第388号 河口橋本 直地元の小さな河の河口の海藻です。カジメかなんかでしょうか。穏やかに小魚がまとわりついていました。右に行けばフェリー乗り場、対岸には造船所。高度成長期の間はひたすら上流からの汚水の吐き出し口だったけれど、だいぶ元に戻ってきているようです。●週俳ではトップ写真を募集しています。詳細は≫こちら
View Article自由律俳句を読む 62 松宮寒骨〔2〕 馬場古戸暢
自由律俳句を読む 62 松宮寒骨〔2〕馬場古戸暢前回に引き続き、松宮寒骨句を鑑賞する。あらためて戦争憎し無名戦士の墓に咲く合歓 松宮寒骨この世代の方々は、あらゆる戦争を経験してきている。ここでの戦争がどれであったのかわからないが、この無名戦士の墓はいつもきれいに掃除されているように思う。球根むずむず芽出したがつている朝...
View Article【八田木枯の一句】秋の淡海言ひそびれたることありぬ 西村麒麟
【八田木枯の一句】秋の淡海言ひそびれたることありぬ西村麒麟言い忘れと言いそびれは少し異なるが、句の作りとしてはどちらでも成り立つように見える。秋の淡海言ひそびれたることありぬ...
View Article七吟『赤毛のアン』歌仙 花野の巻
七吟『赤毛のアン』歌仙 花野の巻 花野ゆく馬車に赤毛の少女かな らくだ 約束のごと秋のゆふぐれ ゆかり 月の出に切妻屋根の静まりて ぐみ はじめて貰ふギンガムの服 令 想像を詰めてふくらむバスケット 苑を 小舟流れて遠い海まで 河ウ ロマンスの岸辺にいつか灯は点り 七 石盤割つて学校を去る だ...
View Article帰ってきた奥村晃作同好会〔前篇〕 太田うさぎ×西原天気
帰ってきた奥村晃作同好会〔前篇〕太田うさぎ×西原天気天気●あの、ちょっと聞いてもらえますか。オクムラさんて、阪神タイガースファンなんですよ。おまけに、ふたご座なんですよ。私と共通点、多すぎませんか?……(ふたつだけだけど)うさぎ●まっ! 出しぬけの小ネタ、来ましたねー。そうなんですか。私みずがめ座なので相性いい部類。りゃ? 天気さんとも?...
View Article寿命を与えられたチャーリー・ブラウン或いはスナフキン 野口る理句集『しやりり』の一句 柳本々々
寿命を与えられたチャーリー・ブラウン或いはスナフキン野口る理句集『しやりり』の一句柳本々々ボクがいつかは成熟してちゃんと社会に適応したおとなになれると思う? チャーリー・ブラウン(チャールズ M. シュルツ、谷川俊太郎訳)『ついてないとき心が晴れるスヌーピー』祥伝社新書、p.82チャーリー・ブラウンの巻き毛に幸せな雪...
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多国籍料理 岡田由季紙ふぶき拾へば四角秋祭角伐の鹿の順番狂ひたり秋のこゑバンジージャンプする人よ旅程やや省略されし赤とんぼ鶏小屋に葛の重みのかかりをりさぼてんも埴輪も片手上げ良夜爽やかや象の区域のにはたづみ黄落の増す多国籍料理店霧抜けて来しトラックの静かなり交番の奥へドアノブ蚯蚓鳴く
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View Article10句作品 中山宙虫 時間旅行記
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時間旅行記 中山宙虫SF作家の年譜見ている昼ちちろひとびとは頭でっかち鳥渡る太刀魚を捌き明日から宇宙戦争念じればいつでも月が赤くなる売れ筋は時間旅行記ばった跳ぶ地底人の影だと思う秋海棠帰る星なくし秋刀魚に塩を振るアインシュタインの子がぞろぞろと秋の蜘蛛ロボットに愛される人木の実降るまた村が森にのまれる秋夕焼け
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第388号2014年9月28日■中山宙虫 時間旅行記 10句 ≫読む■岡田由季 多国籍料理 10句 ≫読む……………………………………………■帰ってきた奥村晃作同好会〔前篇〕太田うさぎ×西原天気 ≫読む【句集を読む】■ブラジルあたり吉野秀彦句集『子雀』の一句……上野葉月 ≫読む【句集を読む】■寿命を与えられたチャーリー・ブラウン或いはスナフキン野口る理句集『しやりり』の一句……柳本々々...
View Article〔今週号の表紙〕第389号 鰯雲 笠井亞子
〔今週号の表紙〕第389号 鰯雲笠井亞子でんぐ熱の原因である蚊がみつかったため閉苑が続いている新宿御苑の空です。鰯雲・鯖雲・鱗雲。どれも似ているようで違いがきちんとある。鰯雲が出ると鰯が大漁になるという説もあるらしい。そういえばサンマのおいしい季節になりましたね。●週俳ではトップ写真を募集しています。詳細は≫こちら
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