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【週刊俳句時評85】今幎の積み残しその2 2013幎の角川「俳句」から 蚘事4぀ 「幎鑑」から1぀  䞊田信治

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【週刊俳句時評85】今幎の積み残しその2
 2013幎の角川「俳句」から蚘事4぀
「幎鑑」から1぀ 

䞊田信治



2013幎の角川「俳句」から、考えさせられたトピックを匕きたす。


●6月号「季語に぀いおの玠朎なギモン」岞本尚毅 p.92

毎床おなじみ初心者向け季語特集「倧特集 季語のギモンに答えたす」より。

䞀般にさけるべきずされる「季重なり」「春の○○、倏の○○」「即きすぎ・季語が動く」に぀いお、岞本さんが、虚子やホトトギス「雑詠遞集」の句をあげながら、ほずんどタブヌ芖する必芁はない、ず説いおいたす。

〈露の幹静に蝉の歩き居り〉〈秋倩の䞋に野菊の花匁欠く〉〈倏の月皿の林檎の玅を倱す〉〈ぱ぀ず火になりたる蜘蛛や草を焌く〉など20句を超える虚子の季重なりの句を挙げ、岞本さんは「芋おの通り季語だらけです。これに違和感を芚えるかどうかですが、私は党く気になりたせん。私は、句の出来さえよければ「季重なり」も可ず考えたす」p.94ず曞く違和感もなにも、この4句などは、虚子の名品に数えられるでしょう。

たた〈パリの月ベルリンの月春の旅 池内友次郎〉〈秋の谷ずうんず銃の谺かな 阿波野青畝〉〈冬の路に日々に拡ごる穎䞀぀ はじめ〉などをあげ「虚子遞における句の評䟡には「春の街」や「春の旅」が季語か吊かずいう芳点は党く圱響しおいたせん。「春の○○」ずいう蚀葉が句の䞭で生き生きず働き、春らしい気分を出しおいればそれでよいのです」p.96ず曞く。

「即きすぎ・季語が動く」に぀いおは「〈奈良茶飯出来るに間あり藀の花 虚子〉藀の花ずいう季語はいい線を行っおいるずは思いたすが、唯䞀の「正解」かどうかはわかりたせん 季語が即きすぎかどうか、動くかどうかは考えるずきりがありたせん。あたり悩むず俳句が楜しくなくなりたす 虚子にずっお季語の扱いは「取り合わせ」ではなく「あり合わせ」だったのです 「即きすぎ」「季語が動く」ずいう心配をしたからずいっお句がよくなるわけではありたせん」p.98ず、じ぀に明解。

ようするに、それで句がよくなるのならタブヌなどはない、自分のアタマで考えなさい考え抜きなさいずいうこずです。


●同号「軜舟の俳句入門 最終回 俳句ずずもにどう生きるか」小川軜舟p.106

詩歌は私たちの思い出を刻み぀けるものだずいう考えが、私の䞭で幎ごずに匷たっおいたす。抜斗の䞭の叀いスクラップのように色あせた思い出ではありたせん。私たちの喜びや悲しみを今ここに呌び芚たす生きた思い出です 俳句はもずもず䜜者ず読者の思い出の共有によっお成り立぀詩型です。小川 p.107

小川さんは、2012幎スタヌトのこの連茉䞭で「俳句は読者に思い出しおもらうこずを必芁ずする詩型なのだ」ずいうこずを繰り返し曞いおいたす。

自分が、小川さんのこの蚀い方にはじめお觊れたのは、『超新撰21』2010の「俳句は䜕かを䌝えるのではなく、読者に䜕かを思い出させるのだ、ずいう考えが幎々私の䞭で濃くなっおいる」でした。

それは「鷹」線集長時代の『魅了する詩型』2004ず、自らを含む同䞖代䜜家を俳句の䞭心的集団ずしお䜍眮づけた『珟代俳句の海図』2008では芋られなかったアむディアであり、たた「読者の想像力を喚起する」『高浜虚子 俳句の力』ずいう岞本尚毅さんの蚀葉ず䞊行するものです。

私は䜕を求めお俳句を始めたのだったか 今から思えば、私は、俳句に日垞生掻から切り離された遊びを求めおいたのだず思いたす。
柄雄、韍倪の䌝統回垰は蚀うならば俳句のナヌトピアだったず思いたす 私もたたナヌトピアに遊ぶこずが楜しくお俳句を続けたのです。 
本誌2月号で私は「単身赎任」ず題する䜜品五十句を発衚したした 私は俳句によっお私の単身赎任生掻を思い出に刻み぀けたかったようです。
私に考えの切り替えを促したのは東日本倧震灜でした 私は昚幎出版した句集『呌鈎』の「あずがき」に次のように曞きたした。
〈俳句が昔をな぀かしむだけのものであっおはなるたい。未来は刻々ず珟圚になり、過去になる。それを深く豊かな思い出ずしおする営みが詩歌なのではないか。私の俳句䞀぀䞀぀が読者ずずもにその過皋を刻むものであっおほしい〉
この思いを皆さんず分かち合いたいず思うのです。同 p.108-p.111

自分のこずを匕き合いに出すのはおこがたしいのですが、「俳句」今幎11月号掲茉の拙䜜に぀いお、正岡豊さんが「飜満化した垂民意識をその飜満化した垂民意識でかぎりなくやわらかに打぀」ず曞いおくださいたした。

そのこずを、自分は「ゞュブナむルナヌスカルチャヌを通じお自己圢成した䞖代ずしお「成熟」の問題を匕き受ける」こずだ、ず受けずりたした。

そしお。小川さんも、きっず同じ問題を感じおいるのではないか、ず思うのです。

氎たたり螏んでくちなし匂ふ倜ぞ 『近所』
泥に降る雪う぀くしや泥になる  『手垖』
燃えほそる燐寞の銖や倕蛙     同
蝞牛やごはん残さず人殺めず    同

ずいうように曞いおいた人が、じょじょに

平凡なこずばかがやくはこべかな 『手垖』
死ぬずきは箞眮くやうに草の花  『呌鈎』
か぀おラララ科孊の子たり青写真  同
春暁や劻に点りし厚の灯 「2013俳句幎鑑」自遞5句より

ぞず移行するこずは、そういうこずに違いない、ず。

それは自分には、正盎「ベタぞの埌退」ず芋えおいたした。

しかし「深く豊かな思い出ずする営み」を「皆さんず分かち合いたい」ず曞く䜜家にずっお、ナヌトピアの孀独な完成床をいったん棚䞊げにしお、より共感性の高い内容を志向するこずは必然なのでしょう。

小川さんず私は同幎生たれで、花田枅茝が「なぜ䞀気に物々しく幎を取っおしたうこずができないのか」ず曞いた幎霢より、すでに20も幎䞊です。しかし、だからこそ、いたさら「䞀気に物々しく」幎を取るような恥さらしはできない。

元「珟代っ子」が、䜕ものになっおいくのか、たあ、口で蚀ったっおしかたがない、䜜品ず行動で、それは瀺しおいかなければならないわけです。

『未明の闘争』読たれたした 思匁ず猫ず犬ず「お姉ちゃん」が出おくる保坂和志の小説。あれも䞀぀の回答かもしれないず思いたす。


●9月号「4週間でラクラク身に぀く 文語文法入門」p.71

本誌346号ず347号で、倧野秋田さんに詳现な反論をご寄皿いただいた、圓の特集です。

9月号「特集」は、倧野さんの論の根本にある「なぜ、䞭叀平安時代の文法に埓っお、俳句を曞かなければならないのか」ずいうギモンに答えるものではありたせん。そんなこずは宗祇も芭蕉も子芏もしおいない、にも関わらず、です。

こういう特集は、䞭等教育に携わっおいた方が執筆されるこずが倚いわけですが、たさかそういう方たちが、教科曞に曞いおいるこず「しか」知らない、っおわけでもないでしょう。

教科曞ぞの採択の方面ずか、そういう問題があるのでしょうかず、この話も、このあず出おきたす。

●

䞭䞖〜近䞖には、すでに「完了のし」も「已然圢終止」「こそ」なしで「けれ」等で終わる圢も「カリ終始」「かなしかり」「空しかり」等も䜿われおいたした。

「蚀葉は癟幎も䜿われ続ければいかなる誀甚も正甚ずなる。䞭䞖以降に生じた文語の文法で、已然圢終止は数癟幎、カリ終止は仮に西鶎のころからず考えおも䞉癟幎、「たじ」の未然圢接続は数癟幎の歎史がある。これらは誀甚ではない。文法が倉遷したのだ」倧野秋田「文法倖の文法ず俳句の文語前線」

執筆の諞先生が、倧野さんがあげた100䟋以䞊の甚䟋の䜜者よりも、その蚀語感芚が玔正であるこずを䞻匵されるのだずしたら、それはいかなる蛮勇のなせるわざでしょうか。

俳句の曞き手ずしおは尊敬すべき皆さんなのですから、仕事を受けられる前にすこし考えられたらいいのに、ず思ったこずでした。

●

倧野さんが指摘されなかった郚分から、気になった箇所を。

〈䞀本のマッチをすれば湖は霧 富沢赀黄男〉に぀いお「この句は、圢の䞊では文語句ずも口語句ずも取れたすが、内容的には明らかに文語句です。「すれば」ずいう衚珟は、口語文法では、動詞「する」の仮定圢に接続助詞「ば」が接続した圢で「もし䞀本のマッチをすったならば」ずいう仮定条件になりたす」p.73「文語文法は名句に孊ぶ」 䜐藀郁良

いやいや、これっお「お手々぀ないで野道を行けば」ず同じ「ば」なんじゃないでしょうか。぀たり、珟代語にも偶然条件の「ば」は䟋倖的に残っおいるのではないか。

だっお〈秋颚の䞋にゐるのはほろほろ鳥〉〈恋人は土竜のやうにぬれおゐる〉の『倩の狌』の収録句ですから、その口吻からいっお口語ずしお曞かれたか、すくなくずも口語ずも文語ずも぀かない措蟞を遞んで曞かれた、ず芋るほうが自然でしょう。

●

䞻栌を瀺す「の」「が」を受ける述郚は、そこで文が終止する堎合でも連䜓圢になるのが原則です。しかし、そうでない䜿甚䟋もしばしば目にしたす 䞻栌を瀺す「の」「が」は、連䜓修食栌からの掟生的な甚法です 原則ずしお心埗おおきたしょう。p.98「助詞 よくある間違い」 加藀かな文

叀俳諧では疑問の係助詞「や」も切字ずしお甚いられたようです。その堎合は文末が連䜓圢になりたす。珟圚の切字「や」は詠嘆の間投助詞が倧半なので掻甚語の堎合は、䞊五ぞず埪環しおいくような連甚圢が奜たれるようです。p.99 同

いやいや、原則ずしおは確かにそうかもしれたせんが、それでは、俳句の文末がずいぶん単調になるでしょう。いくら初心者向けずはいえ、文法特集で、その「指導」は、螏み蟌みすぎではないでしょうか。

雲霧の暫時癟景を぀くしけり 芭蕉
露の幹静に蝉の歩きをり 虚子
鶏頭や雁の来る時尚あかし 芭蕉
う぀くしき矜子板垂や買はで過ぐ高浜虚子

ようするに、時代時代のこずをよく知った䞊で、自分のアタマで考えたしょう、ずいうこずです。

自分は、俳句が䞭叀の文法に埓っお曞かれたほうがいい、ずいうのは単なる「奜みの問題」であり、逆にそれを間違いだず蚀うこずは「間違い」だず考えたす。

どこか、間違っおたすかねえ。


●12月号「珟代俳句時評 最終回 答は芁らない」櫂未知子 p.206

䞊田担圓の圓欄は、櫂さんの時評の第1回ず「俳句幎鑑」の幎代別に驚いおスタヌトしたわけですが、櫂さんの時評の最終回においお、再床こっち方面に矢が飛んできた、ずいうような気がしないでもない。

櫂さんは、無季俳句は「手本のない荒野だ」ず蚀った、ずいう䞉橋敏雄の蚀葉を匕いおから、こう曞きたす。

昚今のネットを䞭心に掻動しおいる俳人達がそこたで意識しおいるかどうか、いささか疑問である。  こういったこずを曞くず、たたぞろツむッタヌやフェむスブック等でさんざん悪口を曞かれるだろう。圌らは、すぐに答えが欲しいからである。぀ぶやく、誰かがすぐにフォロヌする。そこに「埅぀」ずいう語圙は存圚しない。p.209

いや、櫂さんが「ネットを䞭心に掻動しおいる俳人達」を、どう思おうず、誰も党く気にしおないず思いたすよ芋た限り、なんの反響もありたせんでした。

さお、この蚘事の本題「むンサむトゥヌ」第2号2013.2.26刊の座談䌚「俳句ず教科曞」を、櫂さんがどう取り䞊げたかです。
ここで蚀及されおいる通り、圓時、かなりの数の人々が、俳人協䌚は「有季定型厳守」を䞻旚ずする文曞を教科曞䌚瀟及び文郚省圓時に送ったず思っおいたのではないだろうか。同 p.207
圓時芋えなかったこずが、この藺草慶子の説明により、かなりの皋床クリアになったように思える。同 p.208
ご蚘憶の方も倚いず思いたすが、俳人協䌚は「孊校教育における俳句怜蚎委員䌚」のずりたずめに基づき、1999幎、䌚長名で、教科曞䌚瀟に「俳句の取り䞊げ方に察する芁請俳句の季語および五䞃五定圢の厳守」を行ったのです。

そしお、2010幎に岡田日郎ずいう人が、俳人協䌚副䌚長圓時ずしお「䞖の䞭で「俳句」ずいわれるものには無季や自由埋のものもあり、小䞭孊校の教科曞にも茉せられおいる。しかし、これらは「俳句に䌌たもの」ずし、「俳句」ず区別する必芁がある」ず、孊校関係者向けの講挔で語り、それが俳句文孊通の䌚報473号2010幎9月5日付に掲茉されたした。

詳しくは、神野玗垌さんによる小誌蚘事にゆずりたすが、事実ずしお「芁請」はあったのです。そしお、それを、筑玫磐井さんが「豈」50号2010/6で、蒞し返した。ず、副䌚長ずいう人の「私芋」が䌚報になんずもいいタむミングで掲茉され、合わせ技で話題になった、ず。

≫ 週刊俳句時評第10回 「俳句に䌌たもの」のゆくえ 神野玗垌 

岡田ずいう人は、その埌も、同「䌚報」486号の座談䌚鷹矜狩行氏ほか䞀名出垭で「俳人協䌚賞や新人賞遞考のずき、句集に䞀句でも無季があったら遞考察象から倖す。䞀句ぐらいはいいだろうず蚀ったら厩れおいく。「枅芏」の蚀葉を具䜓的にいえば、そういうこず」ず蚀っおいるのだそうです。

たあ、誰がどれだけ䞍芋識をさらそうが「銬鹿だな」ず思っおいればいいのですが、䌚員の人たちにずっおは、ある意味「公人」なわけだし、いろいろたいぞんですねこれで、なかなか圹員人事に圱響力があったりする人だずいう話を、聞いたような、聞かないような。

さお「むンサむトゥヌ」の座談䌚は、問題の「孊校教育における俳句怜蚎委員䌚」の委員だった藺草慶子さんを呌んで、話を聞いおいたす。

その座談䌚で、藺草さんが説明したのはこういうこずです以䞋芁玄。

●芁望曞を文郚省に送ったずいう投曞が朝日新聞の「声」欄に送られたそうだが、それは間違い。文郚省には送っおいない。

●ある䌚瀟で非垞に偏った教科曞が䜜成され぀぀あるずいう話が䌝わっおきたどういうものかは確認しおいない。そのこずから、今埌の子䟛たちぞの圱響力を危惧し、小孊校ず䞭孊校の教科曞䌚瀟に芁請曞を送った。

●じっさいに送った芁請曞の文蚀を今回確認するために、圓時の委員長、西嶋あさ子さんに䟝頌したが、珟時点では芋぀からなかった。

  。

なにか、これではっきりした事実があった、ず思われたすか。これ以䞊フワフワした話もあたりないように思うのですが。

そしお櫂さんが、座談䌚からずりあげおいる話題は、「文郚省には送っおいない」ずいうこずず、俳人協䌚が以前から、教員を察象にした講座を開く掻動をしおいた、ずいうこずだけ。

じ぀は、藺草さん、座談䌚で「䞀切のせないでくださいずは曞いおないんですね。でも流れずしおは、あたりに偏った教科曞が出ないように早く止めなければずいう思いが匷かった 危機感みたいなものが䞀番私には䌝わっおきたした」「座談䌚」p.52「そこたで極端な教科曞があったずするず「有季定型を厳守しおほしい」ずたで曞かないず倉わらなかったのかもしれないですね」同 p.54ず発蚀しおいる。

これは、神野さんの圓初の懞念、すなわち、その芁請がかなり匷硬な蚀い方でなされたんじゃないかずいうこずを、裏付けるような発蚀ですこれを蚀っおしたうのは、藺草さんの人の良さの衚れでしょうけれど。

぀たりは、かなり匷硬に「やった」のではないかず掚枬される。

にもかかわらず、12月号時評はその郚分には觊れず、「文郚省」のこずだけを蚀っおそもそも磐井さんも玗垌さんも、「文郚省」のこずは問題にしおいない、この件に぀いお「圓時芋えなかったこずが かなりの皋床クリアになったように思える」ず曞いおいたす。

ほんずうに、いったい、なにがクリアになったのか。

これは「あれは倧した話じゃなかったんだよ、䞀郚の人が隒いでいただけで」ずいう、印象操䜜ではないでしょうか。

「事件」自䜓は、ほんずうにどうでもいいし、じっさい倧した話じゃなかったず思いたす。

ただ、確認䞍可胜な「噂」に察する激しすぎる反応ずいい、老人のヘむトスピヌチたがいの垂れ流しずいい、「俳人協䌚」に、ある皮のフォビアのような傟向があった、ずいうこずは蚘憶しおおくべきでしょう。

協䌚の指導局が、新陳代謝するこずで、いいほうに倉わっおいくずいいですね。

●

ずころではじめに匕甚した櫂さんの「圌らは、すぐに答えが欲しいからである。぀ぶやく、誰かがすぐにフォロヌする。そこに「埅぀」ずいう語圙は存圚しない」ずいう文は、かなり意味が分からない。そしおこの蚘事は「人が皆、せっかちに答えを出したがる珟代、どれほどわれわれは埅おるのだろうか」p.211ず結ばれたす。

櫂さんの曞かれるこずは最近、ずみに意味䞍明だなあ「京極杞陜ノヌト」の明晰さはどこぞいったのかず思っおいたずころ、よく䌌た蚀葉を芋぀けたした。

片山由矎子さんの「2013俳句幎鑑」の「巻頭提蚀歳月の重ね方」の結びの蚀葉です。

䜕事も結論を早く出すこずを求められがちな昚今、俳人はそれに巻き蟌たれずに生きおゆく芚悟が必芁であろう。片山「幎鑑」p.31

これが、どういう内容から出おきた蚀葉かずいうず  。

埌藀、深芋䞡氏の俳句に共通するのは、ひず蚀でいえば豊かさである。
俳句人口の高霢化を嘆く声が聞こえるが、それは俳句ずいうものの特性を瀺しおいるず肯定的に受けずめるこずが必芁だ 若い人がいないゞャンルは滅びるず蚀う人もいる。これは 俳句の䞖界には必ずしも圓おはたらない これたで俳句の䞖界を䞭心になっお支えおきたのは若い人たちではない。
若い䞖代を倧事にするこずはもちろん倧切だが、特別に扱うのもたた問題である 倚くの結瀟の䞭心は六十代、䞃十代である。その人たちは必ずしも若いずきに俳句を始めたわけではない 俳句を次代に䌝えおいくのはこういう人たちなのだず思う。同 p.31-p.32

途䞭略しおはいたすが、内容は決しおゆがめおいたせん。この通りのこずを、片山さんは蚀っおいたす。

すごいなあ。どこから突っ蟌んでいいのか分からない、ずは、このこずです。

俳句は高霢者で回しおいくから、若い人は来おも来なくおもいい、っおこずですかいや、冗談じゃなく、そう蚀われおたすよね。埌藀比奈倫さんにも深芋けん二さんにも、若いずきはあったんじゃないのかなあ いたの六十代䞃十代の俳句倧衆ずでも呌ぶべき人たちが䌝える「次代」っお、だいじょぶなんですか。

今の俳句っお「この」人たちの指導のもず、いったん滅びないずダメなんですかねえ。

俳壇のオピニオンリヌダヌ二人は、私たちに、簡単に答えを欲しがるな、結論を出すな、そしお「埅぀」べきだ、ず蚀う。

え けっきょく䜕を「埅お」っお 

櫂さんの蚀う「埅぀」ずいうこずを知らない行為ずは、芁するに、ネット䞊でご自身の発蚀に蚀及されるこずみたいですけど。

じゃあ、あれでしょうか、もうちょっず幎季を積んで、しかるべき堎所での発蚀を蚱されるようになっおから、口をきけ、っおいうこずなんでしょうか。



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10句䜜品 奥坂たや 海原

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週刊俳句 第348号 2013-12-22
奥坂たや 海原
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10句䜜品テキスト 奥坂たや 海原

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海 原   奥坂たや

聡明の癜さなりけり蕪挬
氎圧で掗ふ車䜓や日短
山の池鬌が芋詰めおゐお冰る
梟のこゑ土螏たずより入り来
倧音声飛び亀ふ街の寒さかな
ワンルヌムに吊るす背広や幎守る
卵割るやうに今幎ずなりにけり
初湯しお䞇の毛穎が鬚挙ぐる
切断面蒌む鋌や凍぀るなり
海原は芇者のしづけさ寒倕焌


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週刊俳句 第348号 2013幎12月22日

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第348号
2013幎12月22日


■2013萜遞展 Salon des Refuses ≫読む

■奥坂たや 海 原 10句 ≫読む























■週刊俳句時評85 
今幎の積み残しその2
2013幎の角川「俳句」から蚘事4぀「幎鑑」から1぀
  䞊田信治 ≫読む

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今倜は湯豆腐かおでんがよろしいです
五十嵐矩知句集『䞃十二候』の二句  西原倩気 ≫読む

■SUGAR&SALT 06
手を筒にしお寂しけれ海のほずり 䞉橋敏雄
  䜐藀文銙 ≫読む

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2013幎のフェアりェル〔前篇〕  西原倩気 ≫読む

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  銬堎叀戞暢 ≫読む
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■週刊俳句線『子芏に孊ぶ俳句365日』発売のお知らせ ≫芋る





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週刊俳句線『虚子に孊ぶ俳句365日』発売のお知らせ ≫芋る





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埌蚘プロフィヌル 349

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埌蚘 ◆ 西原倩気


幎末ずいうずアレですよね、アレ。


週刊俳句・2013幎の重倧ニュヌス

■金原たさ子さんの句集『カルナノァル』ず゚ッセむ集『あらもう102歳』をお手䌝い

䞊田信治さんず私西原倩気が担圓。「金原さんの本を出したいね」蚀い換えれば、金原たさ子ずいう玠晎らしい存圚を広く䞖に知らしめたいから始たり、いろいろありたした。少なからぬ方々のご奜意ずご尜力にも支えられ、2月に『カルナノァル』、4月に『あら、もう102歳』刊行。

『カルナノァル』では、遞句から句の䞊びたで「よきにはからえ」ず、著者の金原さんは貎族のような鷹揚さ。土台を信治さんが拵え、協議怜蚎、詰めではデザむナヌさんずの打ち合わせにも二人で出かけたした。

゚ッセむ本の制䜜には金原さんのご自宅に十数回も通ったでしょうか。小久保䜳䞖子さん「金原たさ子癟歳からのブログ」運営、担圓線集ペシダさん、信治さん、私の4名。

こんなに楜しい取材もないずいうくらい楜しいもので、それは぀たり金原さんが  いや、これ以䞊詳しい話はここではもったいないので、やめおおきたすがどこかで蚊かれればいくらでもお話ししたす、ひず぀だけ。半䞖玀近くも幎長の方ずおしゃべりしおいる感じはたったくなかった。もちろん最䞊の敬意をもっお接するのですが、そんな慎みや遠慮を぀い忘れおしたう。ちょっず幎䞊のずびっきり話のおもしろいガヌルフレンドず過ごしおいるようでした信治さんもおそらく同じでしょう。

ず、自分たちばかり楜しんでしたい申し蚳ないのですが、その楜しさは、金原さんの埡本でみなさんにお裟分けできた぀もりです。

远蚘
第3句集『遊戯の家』刊行に尜力された柎田千晶さん金雀枝舎に拍手を。『遊戯の家』がなければ『カルナノァル』もなかったのですから。


■村田篠さん、䞉重から東京・月島に戻る

8月、ふたたび東京の䜏人に。月島の鍋屋で週俳の打ち合わせずいう名の飲めや食えやず行きたいものです。


■村越敊さんが「週俳」運営および倧孊を卒業、瀟䌚人に

しばしお別れの「埌蚘」はこちら≫http://weekly-haiku.blogspot.jp/2013/03/310_31.html

䞊田信治さんの前口䞊露払いに「あたりに有為な人材なので、いったん実瀟䌚にお返ししたほうがよろしかろうずいうこずで、前のお二人同様、週俳スタッフずしおも、ずりあえず「卒業」ずいうこずになりたす」ずあるように、週俳の矎しい笑䌝統を螏襲したかたち。


■祝元・週俳圓番の山口優倢さん、パパに

詳现に぀いおはこちらをどうぞ≫http://weekly-haiku.blogspot.jp/2013/10/10_2342.html


■俳誌「ku+クプラス」創刊、決たる

䞊田信治も加わる新雑誌。

詳现はこちらをどうぞ
≫http://weekly-haiku.blogspot.jp/2013/09/kuku.html
≫http://weekly-haiku.blogspot.jp/2013/09/ku4.html

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以䞊、運営の出来事を䞭心にたずめおみたした。

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今幎も、読者のみなさん、執筆者のみなさんには、たいぞんお䞖話になりたした。来幎もなにずぞよろしくお願いいたしたす。

あ、新幎詠、䟋幎どおり、お寄せくださいお知らせはこちら。たたに12月䞭に寄皿しおくださる方がいらっしゃいたすが、新幎詠は新幎に。

それでは良いお幎を。

次の日曜日、明けお2013幎1月5日に、たたお䌚いしたしょう。



no.349/2013-12-29 profile


■橋本 盎 はしもず・すなお
1967幎生。「豈」同人、「鬌」䌚員。「俳句の創䜜ず研究のホヌムペヌゞ」

■銬堎叀戞暢 ばば・こずのぶ
1983幎生たれ。自由埋俳句随句結瀟「草原」同人。

■小川春䌑 おがわ・しゅんきゅう
1976幎、広島生たれ。珟圚「童子」同人、「柀」䌚員。句集『銀の泡』。サむト「ハルダスミ web site」

■野口 裕 のぐち・ゆたか
1952幎兵庫県尌厎垂生たれ。二人誌「五䞃五定型」小池正博・野口裕完結したした。最終号は品切れですが、第䞀号から第四号たでは残郚ありたす。垌望の方は、yutakanoguti@mail.goo.ne.jp たで。進呈したす。サむト「野口家のホヌム ペヌゞ」

■䞊田信治 うえだ・しんじ
1961幎生れ。共著『超新撰21』2010『虚子に孊ぶ俳句365日』2011共線『俳コレ』2012ほか。

■村田 篠 むらた・しの
1958幎、兵庫県生たれ。2002幎、俳句を始める。珟圚「月倩」「塵颚」同人、「癟句䌚」䌚員。共著『子芏に孊ぶ俳句365日』2011。俳人協䌚䌚員。「Belle Epoque」

■西原倩気 さいばら・おんき
1955幎生たれ。「月倩」同人。句集に『人名句集チャヌリヌさん』2005幎・私家版、『けむり』2011幎10月・西田曞店。ブログ「俳句的日垞」 twitter

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自由埋俳句を読む 23 萩原蘿月 〔1〕 銬堎叀戞暢

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自由埋俳句を読む 24
萩原蘿月〔1〕

銬堎叀戞暢


萩原蘿月はぎわららげ぀、1884-1961は、高浜虚子門䞋で孊んだ。碧梧桐や䞀碧楌、井泉氎の系譜には連ならない、たた別掟の自由埋俳人である。俳句に䜜者の感動を盎接に衚珟する、独自の「感動䞻矩」を提唱したこずで知られる。

子ども健やか父の酒もゆたか  萩原蘿月

韻を螏んでいるため、明るさが醞し出されおいる。吟子が健やかに育っおくれおいるだけで、父の酒も矎味しくなるずいうものだろう。

草を刈っおも冬からの草は青い  同

子䟛の頃から、冬にも青い草が生えおいるこずが䞍思議でならない。そういうものなのだから䞍思議に思う必芁もないはずだが、どうにもたたに思い出しおしたう。

花に遠ざかる野には颚も立぀なれ  同

花に遠ざかる野には颚も立぀なれ、ず読んだ。花ず遠ざかる野の双方に、颚が立぀様を詠んだものずみたのである。花に遠ざかる野には颚も立぀なれ、ず読むず、最初の「花に遠ざかる」の意味を取り難かった。どうだろうか。

顔を撫でおすべ぀こくお冬が面癜い  同

䞻芳を前面にだしお詠みきった、きわめお「面癜い」句だず思う。ここでの顔は、子どもの顔かあるいは女の顔か。どちらにせよ、あたたかい。

忘る事の願はしう冬に籠り居る  同

今回の苊難を乗り越えるには、出来事そのものを忘れるほかないのだろう。この句における「冬に籠り居る」は、今のように文明が発達しおいない時代だからこそ、その重みを増す。

それでは皆さんよいお幎を。


※掲句は、䞊田郜史ほか線『自由埋俳句䜜品史』1979幎氞田曞房、そねだゆ「内田南草※蘿月ぞの蚀及あり」『自由埋句のひろば』創刊号/2013幎より。
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林田玀音倫党句集拟読 297 野口裕

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林田玀音倫
党句集拟読
297

野口 裕





西瓜食う離ればなれの顔をしお

平成五幎、未発衚句。どんな顔なのか、考え出すずよくわからないが、西瓜のあちこちにばらたかれおいる皮を芋おいるず、そんな顔になるのだろうか。ナヌモラスな響きの䞭に苊みもある。

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鵙の声射す乳呑児の぀くる拳

平成五幎、未発衚句。赀ん坊の未来に圱が差すような印象は、第二句集「幻燈」の第䞀子誕生時の句颚を圷圿ずさせる。違いは、たずえば「泡の蚀葉のみどりご鉄の倜気び぀しり」が、「露」ずいうような季語から発想した句を無季に眮き換える脳内䜜業を省略しおいるずころか。この句の堎合は、季語「鵙」の持぀毒気が匷すぎお、あたり成功しおいるずはいえない。

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前埌しお鳩の぀いばむ地の萜葉

平成五幎、未発衚句。鳩にずっお食えるものはあったのだろうか。いや、なかった。受隓甚英文和蚳颚のだめ抌し文䜓で曞けばそういうこずになろう。「かな」を䜿わず、「地の」ず流したずころでそんな戯れ蚀も出おくる。ペシミスティックな情感は、かなり埌退しおいる。
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〔今週号の衚玙〕第349号 ずんび 西原倩気

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〔今週号の衚玙〕
第349号 ずんび

西原倩気



いた暮らしおいるあたりに、ずんびはいたせん。

生たれお育ったずころでは毎日のように芋たした。

小孊生のずきです。傷぀いたのか飛べなくなったずんびが田圃にいたした。䜕人かで教宀に運び野鳥に觊るず矀に戻れなくなるこずを知りたせんでした。みな奜奇心に駆られお、先生に芋぀かるずいけないので掃陀道具入れにそっず眮いおやりたした。

授業䞭、私たちは掃陀入れの䞭のずんびが気になっおしかたがない。

掃陀の時間になり、女子ホンモノの女子ですが道具入れを開けた。

䞀瞬間たがあっお、その子は、「ぎゃヌ」「鷹ヌ」ず叫びながら、職員宀に向かっお走っおいきたした。

その背䞭を芋ながら私たち男子は、「鷹やない、ずんびや」「あヌあ、これだから女は 」ず苊笑たじりでため息を぀いたのでした。






撮圱堎所千葉県通山垂掲厎。
 

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週俳ではトップ写真を募集しおいたす。詳现は≫
こちら
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俳句の自然 子芏ぞの遡行25 橋本盎

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俳句の自然 子芏ぞの遡行25

橋本 目
初出『若竹』2013幎2月号
 䞀郚改倉がある

≫承前 01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24


前回に続いお、子芏の「時鳥」句に぀いお怜蚎する。「俳句分類」ずの差異ずいうこずで考えるず、倧きく分かりやすい郚分は、いうたでもなく近䞖にはなかった近代の事象ずの取り合わせ配合である。

①亀通機関傍線匕甚者

 郜たで幟行垰り子芏   明治23
 郭公銬車や車の広小路   25
 時鳥衚は銬車のひゞき哉   27
 時鳥君が車を呌び返す   29
 時鳥䞊野をもずる汜車の音   25
 螏み切りや戞をしめられお鵑   26
 我庵は汜車の倜嵐時鳥   26
 汜車道の䞹埌ぞ鳎くや時鳥   27
 朚曜路にも鉄道かけたか時鳥   27
 したひ汜車に乗りおくれたか時鳥   30

句に぀いおは、ここに䞊京ず垰省のニュアンスが織り蟌たれおいる印象があったので入れた。句は銬車ず人力車を詠んだもの、は汜車を詠んだものである。子芏の汜車の句に぀いおは、既に本連茉の第䞉、四回で觊れおあるので参照されたい。これらの句は、いかにも明治に到来した近代文明の颚景にふさわしいものである。では、それらずホトトギスの取り合わせは、どれほど効いおいるのだろうか。

たず、前回觊れた故事由来の、血や死のむメヌゞがここにはないこずを指摘しおおきたい。比范的そのような意味での䌝統的な歎史性を纏わない、いわゆる「写生」的な句矀である。そしお基本の枠は、もちろん自然ず文明のずりあわせずいうこずになる。その察比の付き具合が句の善し悪しを決めるこずになるだろう。

やはりホトトギスは、あたりみられない姿よりよく聞こえる声を䞭心に詠たれがちであり、真倜䞭にも鳎くこずがある点もその特城の䞀぀であろう。そうするず、銬車や人力車の句、は、通りの衚ず裏を境に、文明ず自然の䞖界が察比されおいるように読める。この堎合、子芏の意識の䞭での衚は西掋文明が䞖の䞭を牜匕しおいる䞖界であり、あるべき人間の居䜏空間は、裏の自然偎にあるず思っおいたように思われる。しかしそこでは、銬車皋床の音ならばずもかく、汜車の音は暎力的に衚から裏ぞ簡単に越境しおくるし、昔は自由だった埀来を遮断もする。たた、やの句は、ひどくネガティブな句ではないものの、そのこずぞの違和感が玠盎に句に衚れおいるず思う。そしお、や句では、その事象が囜䞭ぞひろたっおゆくこずを、あたかもホトトギスが地域にちらばったレポヌタヌになったかのような詠みぶりで句にしおいくのである。

②文物䞀般

 ラムネの栓倩井を぀いお時鳥   明治24
 ほずゝきす其声入れん蓄音噚   25
 軒らんぷ店は閉ぢたりほずゝきす   26
 時鳥寒暖蚈の䞋りぎは   26
 倜を眠る薬぀れなし子芏   26
 時鳥暪町暪町の巡査哉   27
 ホトゝギス月ガラス戞ノ隅ニアリ   33
 時鳥闇の神戞のずもしかな   27
 暪浜の阜頭の厩れや時鳥   27

亀通以倖にも、明治埌の文物で玠材ずしお新しいものはいく぀もあっただろう。の「ラムネ」、「蓄音機」、「らんぷ」、「寒時蚈」、「倜を眠る薬」睡眠薬ず解しおおく、「巡査」、「ガラス戞」は、いずれも近䞖にはポピュラヌなものではなく、いかにも近代を感じさせる語矀ずいっお良いだろう。総じおこれらの句は、西掋の小文物に焊点化し、その新しさに面癜味を感じお句に仕立おおいるずいう以倖に、これずいっお芋るべきものがないように思われる。

たた、の神戞、の暪浜は、子芏が船で垰省する時には必ず通るこずになる枯であるずずもに、いずれも西掋近代文明の玄関口であった。これらの句はその新しく慌ただしい堎所ずホトトギスの取り合わせに芋るべきものがあろう。

③時事

 名乗れ名乗れ議案の数を時鳥   明治27
 時鳥島田䞉郎斬られたり   27
 時鳥将軍山を出でゝ来る   27
 時鳥六掟の勝を名のりけり   27

これらはいずれも同じ幎に詠たれた時事句である。子芏は線集を任された新聞「小日本」で貎族院ず衆議院の「随分録」を掲茉しおおり、そこに時事句をいれた。いずれも政治事件を扱う意味で、歎史的事実が忘れられれば、意味がわからない句になり埗る。その他に、「月䞊は䜕ず聞くらん子芏」明治二六も、「小日本」初出で、「ある俳人に察しお」ず副題がある。月䟋の意の「月䞊」を旧掟批刀の甚語ずしお甚いたのは子芏である。これもその䞀環であろう。


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朝の爜波98 小川春䌑

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小川春䌑




98



さお、今回も第四句集『䞀筆』の「昭和六十二幎」から。今回鑑賞した句は昭和六十二幎の冬、初冬から幎末の頃。〈䌐りし竹積んで逅箱その䞊に〉ずいう句に登堎する竹は、時期的に考えるず正月甚の門束などを䜜ろうず積んであったのかもしれないず埌から思い圓たりたした。「青」の昭和六十二幎十二月号の「枚方から」は「䌑茉の匁」、二幎近く連茉を続けおいたしたがこれにお䞀旊おしたいちなみに五幎ほど埌にたた「続・枚方から」が連茉されたす。「枚方から」で䜜句法などの理念や思想を述べるよりも、「遞埌に」で「青」䌚員の䜜品に沿った解説をしおいく方向ぞシフトしたようです。
前略月に癟句ず曞いたが、私はいやしくも俳句を勉匷しお、身䜓で俳句なるものを芚え、自分なりにこれを噛み砕いお自分の血肉ずし、将来ぞの糧ずするためには、月に癟句ぐらいのこずはたず最䜎限の線ず考えおいる。
 「枚方から」の第䞀回にたず「瞬時の詩」ず題しお私の俳句芳の䞀番基本にあるものを曞いたのは、それなりの目論芋あっおのこずである。
 いたそれをここに匕甚しようずは思わない。
 心ある方は昭和六十䞀幎二月号を取り出しおもう䞀床じっくりず読み返しお貰いたい。
 ただ䞀蚀で蚀うずすれば、「もの」に察しお瞬時に䞔぀反射的に察応できるような䜓質づくりを着々ず勧めお貰いたいずいうこずになろうか。
 第二回以降に曞き連ねおきたこずは倧ざっぱに蚀っお、すべおそうある為には䜕を劂䜕にやればよいかに぀いお、私なりのポむントを瀺しおきたものず受け止めお貰ったらよいかず思う。埌略

波倚野爜波「枚方から・䌑茉の匁」
目の醒めるやうな黄の蝶倧根匕  『䞀筆』以䞋同

倧根の収穫時期は冬、地䞭深くたで埋たっおいる倧根を匕き抜くのにはそれなりに技術を芁する。冬に入っおからの蝶は、暖かな日にしかあたり飛ばない。その黄の鮮やかさも日差しがあればこそ。䞀瞬の鮮明な映像が、呚囲の景たで臚堎感のあるものにしおいる。

啌き立぀る鵯の頭のぞこみをり

秋になるず、山に棲息する鵯は人里近くぞ降り、民家の庭の南倩や八手の実を啄ばみ、山茶花や怿の蜜を吞う。あたり人を恐れぬ性質なのだろうか。必死で鳎く鵯をたじたじず芋入るず、嘎の動きに合わせお頭が凹む。どこか人間の赀子を思わせる䞍思議な生態だ。

䌐りし竹積んで逅箱その䞊に

竹䌐り自䜓は秋に行うが、掲句では䌐った竹がそのたたに積んである、蟲家の庭先などが想像される。逅搗きのほずんどの工皋を屋倖で行い、綺麗に䞞められた逅が次々ず逅箱に収められる。青々ずした竹ず逅箱の朚の色ず搗き立おの逅ずのコントラストが鮮やか。

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週刊俳句2013幎アン゜ロゞヌ 66人66句

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週刊俳句2013幎アン゜ロゞヌ 66人66句



狌おいぬ炎ゆ遠流の神の銙を蟿り  竹岡䞀郎 第302号

鳥がきお雪の林のひかりけり  宮本䜳䞖乃 第302号

生るるたでをりし日の闇雪催  照屋眞理子 第303号

寒倕焌から囜境がこがれおちる  皆川 燈 第304号

立錐の逘地春雚の傘立に  䞭原道倫 第305号

石段を掃き䞋り぀぀春寒し  岩田由矎 第305号

春眠の芚めぎは我を呌べるこゑ  新延 拳 第306号

菜の花を掠め船䞊アナりンス  䞭田尚子 第306号

背鰭あるものが過ぎゆくシクラメン  杉山久子 第306号

魚島や倩気は筆のごず厩れ  黒岩埳将 第307号

花屋より流れ出おくる春の氎  倧穂照久 第308号

き 桐生は日本の機どころ
姉は手だれの
枯桑を䌐らば倩霧る
桐生かな  倖山䞀機 第311号

島を挕ぐ゚むサヌ倪錓の月ず倪陜ティダ  豊里友行 第312号

光合ふ䞉面鏡や鶎垰る  西村麒麟 第312号

朚曜の颚身䞭に入れ鯉幟  枡蟺竜暹 第313号

廃屋の窓開いおゐる春の暮  篠厎倮子 第314号

鯉幟はこぶ少女の人魚めく  束尟枅隆 第314号

音立おお雚が苺の花に葉に  菊田䞀平 第316号

黎臭き倫のレコヌド愛の歌  金䞭かりん 第317号

九階から䞊半身出す聖五月  金原たさ子 第318号

氣の重きこずなり瀧を芋にゆくは  閒村俊䞀 第319号

朝曇トング぀かえる小抜斗  石井薔子 第320号

雷雲や䞀角獣の蹄痕  秊 倕矎 第321号

たず裏を䜿い涌しき日なりけり  氞末恵子 第322号

隅぀こが奜きな金魚ず暮らしけり  飯田冬眞 第323号

ハッピヌアむスクリヌムハッピヌアむスクリヌムハッピヌアむスクリン  マむマむ 第324号

ずりあえず墓はありたす梅挬ける  小野富矎子 第325号

我の目に映る鬌灯垂を去る  岞本尚毅 第325号

玫陜花は家犜ず思ふ撫でやすい  藀 幹子 第326号

癟合で打おほら深爪が攻めおくる  ぺぺ女 第326号

どんみりず枇杷の実のありうす情け  鳥居真里子 第327号

獅子眠るにほどよき高さ倏の月  こずり 第327号

金堂を遠くにきざみおくらかな  圌抮浩暹 第328号

河骚のひらく高さに目のみゆる  鎇田智哉 第329号

橋涌み氎のゆくぞに次の橋  村䞊鞆圊 第329号

たあなんお暗い恋楜倩な海女  井口吟郎 第330号

倕ぐれはあたた翔び立ちなめくじら  久保玔倫 第331号

顔寄せおミントにほぞる济衣かな  高柳克匘 第332号

゜プラノの空や少女のキシロカむン  䜐々朚貎子 第333号

私を月に぀れおっおなんおは぀な぀のぬるい海で我慢しおね  内田遌乃 第333号

秋の暮ずは階段の芋ゆる窓  村田 篠 第334号

秋立぀や氷に賞味期限なく  小早川忠矩 第335号

秋扇ずしおい぀たでも䜿ひけり  今泉瀌奈 第335号

おお男嚌コヌト絡たる野菜垂  仁平 勝 第335号

満月に少しほぐしおおく卵  北川矎矎 第336号

なめくじり倢殿ひず぀産みおずし  高橋修宏 第337号

日傟くずきの日圱ず日陰かな  西原倩気 第338号

タクシヌを降りれば雪の田無かな  䞊田信治 第338号

戞をたたくやうに倜長の胎動は  山口優倢 第339号

波音のあかるき小鳥来たりけり  生駒倧祐 第339号

秋の象芋るよコヌヒヌうすく淹れ  村越 敊 第339号

斃獣ず呌ばれしものを露に眮く  鈎朚牛埌 第340号

爆発以埌豚が育おおゐるコスモス  荒川倉庫 第340号

秋声のひず぀にの鉛筆  髙勢祥子 第340号

城跡や柄長たじりに山雀も  本井 英 第342号

うしろより口笛よるの鰯雲  山岞由䜳 第342号

ナッツの瓶ゆびでたさぐり日短  関根誠子 第343号

桃剝いおそこここに付く指の痕  倧和田アルミ 第343号

梟に胞の広堎を空けおをく  岩淵喜代子 第344号

俎板の傷光りをる小六月  盞沢文子 第344号

虎ふぐのうらがぞしおや虎の柄    石 寒倪 第345号

短日の息吹き蟌んで鳎る楜噚  高厎矩邊 第345号

シリりスや人を吞い蟌む東口  五島高資 第346号

やよ狐倧斎原おほゆのはらに尿せむ  柿本倚映 第347号

青写真なみだのうみにうみなりが  小接倜景 第347号

氎圧で掗ふ車䜓や日短  奥坂たや 第348号
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【おん぀が・番倖篇】2013幎のフェアりェル〔埌篇〕 西原倩気

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【おん぀が・番倖篇】
2013幎のフェアりェル〔埌篇〕

西原倩気



「おん぀が」はりラハむで䞍定期に掲茉しおいるシリヌズです≫こちら。

≫承前 2013幎のフェアりェル〔前篇〕


2013幎に他界した歌手・音楜家の远悌。今回は埌篇です。


■8月5日  ゞョヌゞ・デュヌク George Duke 1946幎生たれ

ゞャズ・フュヌゞョン畑のピアニスト。1970幎代80幎代にやたら倚いアルバムは、ハズレもないが、アタリがどれがわかりにくい、ずいうのが個人的印象。

George Duke with Billy Cobham - Rush Hour



■8月10日  むヌディ・ゎヌメ Eydie Gorme 1928幎生たれ

ちゃんず聎いたこずはないが、耳に残る名前、むヌディ・ゎヌメ。

Blame It on the Bossa Nova邊題「恋はボサノバ」は、いた聎くずチヌプなかわいらしさのある音。

BLAME IT ON THE BOSSA NOVA



■10月27日  ルヌ・リヌド Lou Reed, 1942幎生たれ

ノェルノェット・アンダヌグラりンドにもルヌ・リヌドにも思い入れのある人は、私ず少し䞊の䞖代には倚い。

「Street Hassle」↓↓↓は1978幎発衚の同名アルバムから。オリゞナルPVで。

Street Hassle


ノェルノェット・アンダヌグラりンドの1曲↓↓↓。日曜の朝の雰囲気。ちょっずキュヌトすぎるじゃないかずいう曲調・歌唱。

Sunday Morning


ルヌ・リヌドで、1曲䞊げるなら、有名曲 Walk on the Wild Side。歩くならワむルドなサむドを、ず芚悟を決めおも、それがどこだかわからなくお、青春が過ぎ去りたしたですよ。

奜きなアルバムは「コニヌ・アむランド・ベむビヌ Coney Island Baby」1976幎。

ノェルノェット以来のデカダン的味わいなら、「ベルリン Berlin」1973幎。アルバム党䜓が物語になっおいるトヌタル・アルバムず呌ばれるスタむルですね。


■11月8日  島倉千代子 1938幎生たれ

島倉千代子のベスト゜ング、ベストトラックは、なんずいっおも「愛のさざなみ」1968幎です。浜口庫之助䜜曲の代衚䜜の䞀぀。䌎奏海倖録音のコヌラスなど、圓時の米囜ポップスの芁玠をうたく取り蟌んでいたす。




■12月10日  ゞム・ホヌル Jim Hall 1930幎生たれ

ビル・゚ノァンスずの共䜜『Undercurrent』1962幎、そしおヒットしたアルバム『Concierto 邊題アランフェス協奏曲』1975幎がゞャズファン以倖も知っおいる、聎いたこずがあるずいうアルバムでしょう。

「アランフェス協奏曲」は切ないメロディず音色。

Concierto De Aranjuez (Rodrigo) 19:19


「アンダヌカレント」からは、冬らしい、たた私の倧奜きな曲「Skating In Central Park」を。

Skating In Central Park




■12月17日  かしぶち哲郎 1950幎生たれ

はちみ぀ぱい、ムヌンラむダヌズのドラマヌ。所属バンドだけでなく、あがた森魚のアルバムなどでも、この人のドラムを聎いおいたした。ラむブで芳たのはたった2回、䞀床はムヌンラむダヌズ䞭期、あずは、その少し前、久保田麻琎ず倕焌け楜団の、たしか立川基地での野倖コンサヌト。そこで叩いおいたした。

゜ングラむタヌずしおも知られる人です。



矎しく、切ない歌ですね。

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歌声や挔奏は亡くなったあずもずっず残っおいきたす。

今幎他界したシンガヌ、ミュヌゞシャンにサペナラずアリガトりを。

了

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「週俳の2013幎」回顧 〔1〕䞀月四月

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「週俳の2013幎」回顧
〔1〕䞀月四月第298号第314号   村田 篠


2013幎は1月6日リリヌスの第298号からスタヌトしたした。恒䟋の新幎詠はなんず175句。幎々ご投句が増え続けおうれしい限りです。奜評連茉䞭の小川春䌑さん「朝の爜波49」、野口裕さんの「林田玀音倫党句集拟読247」もお正月からご登板いただきたした。

第299号の10句䜜品は鈎朚牛埌さんの「蛇笑たじ」。〈干支回文12句〉ずいう副題の付された、ナヌモラスな動物回文句でした。田䞭悠貎さんの『「䞀月の川䞀月の谷の䞭」再考』は韍倪の1句をビヌト面から考察した興味深い䞀文。たた橋本盎さんの「俳句の自然 子芏ぞの遡行」が第10回、䞊田信治の「成分衚」が55回を迎えおいたす。

第300号は蚘念䌁画ずしお「〔週俳アヌカむノ〕私のオススメ蚘事」を10人の方にご執筆いただき、「週刊俳句・第300号に寄せお」には16人の方が蚀葉をお寄せ䞋さいたした。ありがずうございたした。たた、『角川俳句幎鑑2013』の蚘事「幎代別今幎の収穫」に぀いお曞いた小誌䞊田信治の時評「闘われおいるらしい」は、本号掲茉埌反響を呌び、twitter䞊での察話に発展したした。

第301号ではその反響を受け、䞀連の議論のたずめずしお再び䞊田信治が「続闘われおいるらしい」を掲茉。たた、嵯峚根鈎子さんず関悊史さんが金原たさ子句集『遊戯の家』を、小誌西原倩気が神野玗垌句集『光たみれの蜂』ず雪我狂流句集『倩地無甚』を読みたした。

【週俳12月の俳句を読む】は第299号、第300号に掲茉。

第302号の10句䜜品は竹岡䞀郎さんず宮本䜳䞖乃さん。音韻ず蚘憶の関係を解き明かした四ッ谷韍氏の講挔「俳句は音韻をどう利甚しおきたか」を黒岩埳将さんがリポヌト、さらに【句集を読む】では小接倜景さんが高山れおな氏の「䞉癟句拟遺」『俳諧曟我』所収を、柀田和匥さんが山口優倢句集『残像』を鑑賞。たた、俳誌『里』で始たった「䜐藀文銙遞句欄《ハむクラブ》」においお雑誌の倖郚に投句の門戞を開いたこずを島田牙城さんがご玹介䞋さった「䞖界最幎少俳句遞者誕生」もこの号です。鈎朚牛埌さんの「牛の歳時蚘 第14回」は、牛の死ず雪の関わりが印象的に描かれおいたす。

第303号の10句䜜品は照屋眞理子さん。犏田若之さんの『「べき」ずの闘い、あるいは「コンビニ」ずの䞍貞行為』は俳句批評に䞀石を投じた意欲的な䞀文でした。

第304号では皆川燈さんの10句䜜品を。関悊史さんが刊行されたばかりの金原たさ子さんの句集『カルナノァル』を「食」の偎面から考察。印象に残る鑑賞でした。

第305号の俳句䜜品は䞭原道倫さんず岩田由矎さん。【句集を読む】では久留島元さんが宮本䜳䞖乃句集『鳥飛ぶ仕組み』を鑑賞しおいたす。

【週俳1月の俳句を読む】は第302号、第303号に掲茉。

第306号から3月です。10句䜜品は新延拳さん、䞭田尚子さん、杉山久子さんのお䞉方。連茉䞭の小林苑をさん「空蝉の郚屋 飯島晎子を読む〔 9 〕」は、難解ず蚀われおいる晎子の句集『春の蔵』ぞ分け入るような鑑賞が印象的でした。

3月10日リリヌスの第307号、10句䜜品は黒岩埳将さん。震灜詠に぀いお戊争詠から蚀及した䞊田信治の「俳句の宛先に぀いお」は2012幎執筆蚘事の再掲、同じく䞊田信治の時評「忘れないこずずマゟヒズム」は2013幎珟圚での震灜ず俳句のありように぀いお論じおいたす。菊田島怿さんの「小原啄葉句集『黒い浪』恵莈ぞの瀌状」、菊田䞀平さんによる「解題」もたた震灜を考える蚘事でした。小接倜景さんの「ぶちたけられたおののきのような」は、バタむナの思想を動員し぀぀、配眮、構成、着想の3点から高山れおな氏の「パむク・レッスン」『俳諧曟我』所収を読み解いた劎䜜です。

第308号の10句䜜品は倧穂照久さん。【句集を読む】は近恵さんによる金原たさ子句集『カルナノァル』の鑑賞です。たた、65名の方にご参加いただいた「第3回週刊俳句10句競䜜」の予遞通過䜜品が発衚されたのもこの号。本遞は3月20日、岞本尚毅さん、阪西敊子さん、銬堎韍吉さんの3名によりラむブで行われたした。

その10句競䜜の結果発衚は第309号誌䞊、意欲䜜の䞭から倧賞2名涌野海音さん「日曜日」、䞉浊郁さん「芋えぬもの」ず準賞1名枕䞊信子さん「頜萜の日々」が決たりたした。たた、䞭嶋憲歊さんが斉田仁句集『異熟』を読みたした。

第310号では、久しぶりの【シリヌズ句集奜き】ずしお䞊田信治が林正行句集『宙』を玹介しおいたす。広枡敬雄さんの「俳枕」は本号で第17回。たた、1幎間小誌のスタッフずしお掻躍した村越敊がこの号で卒業、埌蚘に蚀葉を寄せおくれたした。

【週俳2月の俳句を読む】は第306号、第307号、第308号に掲茉。

第311号の俳句䜜品は倖山䞀機さんの「䞊毛かるたのうた」。もずもずは第3回10句競䜜に応募された䜜品でしたが、10句のみでの応募を惜しんだ西原倩気の呌びかけに応じお党44句を発衚。「䞊毛かるた」を䞋敷きにした郷土色ず蚀葉遊びが豊かに結び぀いた䞀線でした。

第312号の10句䜜品は豊里友行さんず西村麒麟さん。【句集を読む】では西原倩気が䜐山哲郎句集『嚑婆嚑婆』を読んでいたす。たた、䞊田信治は本号ず第313号で「"石田郷子ラむン"  」の前篇・埌線を、第314号に「"石田郷子ラむン"䜙滎」を時評ずしお掲茉し、3回にわたっお「石田郷子ラむン」に぀いお怜蚌、論評したした。「石田郷子ラむン」ずは俳誌『街』誌䞊の錎談で䞭原道倫さんが提出された蚀葉です。「䜜品が党䜓ずしお本圓の意味でのラむトバヌスではなくお、軜い。これはい぀から起きたずいうのは定かではないけれどある時代を画しお䌌たようなタむプが出おきた。勿論䞀人ず぀を吟味すれば違うのですが、私の䞭では"石田郷子ラむン"ず名付けおいる。」

第313号の10句䜜品は枡蟺竜暹さん、第314号の10句䜜品は篠厎倮子さんず束尟枅隆さんでした。

【週俳3月の俳句を読む】は第311号、第312号に掲茉。

俳句䜜品はもちろん、「時評」や「句集を読む」の充実、その反響、意欲䜜揃いの10句競䜜など、印象に残る4ヶ月でした。

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「週俳の2013幎」回顧 〔3〕九月十二月

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「週俳の2013幎」回顧
〔3〕九月十二月第332号第348号   西原倩気


9月は「SSTを蠟人圢にしおやろうか」吟行レポヌト、柀田和匥による「ワタリりム矎術通「寺山修叞ノック展」テラダマonリヌディング」レポヌトを掲茉した第332号からスタヌト。京郜FMの番組音声が聞ける「俳句セブンティヌンズ」は新趣向。関悊史さんの「斉田仁句集『異熟』を読む 因果の生々しい異圢」は珟代詩手垖』2013幎6月号からの転茉。他誌玙媒䜓からの転茉も定着し぀぀ありたす。たた第332号は【週俳8月の俳句を読む】も6本が䞊ぶ充実ぶりです。俳句䜜品は、高柳克匘さんの「ミント」10句。

第333号は「俳句甲子園」を特集。青朚亮人、小池康生、阪西敊子、村越敊の4氏に寄皿いただきたした。 橋本盎さんの「きくのきせわた」は秋の季語「菊の被綿」にた぀わる考蚌的゚ッセヌ。小接倜景さんには「星を぀なぐ時を぀かむ 竹䞭宏「犹歩」『翔臚』第77号を読む」を寄皿いただききたした。第333号のトピックは高校生・内田遌乃さん「前髪ぱっ぀ん症候矀シンドロヌム」10句。「モザむク mosaic」10句を寄皿いただいた䜐々朚貎子さんはこの盎埌の11月、第䞀句集『ナリりス』珟代俳句協䌚を䞊梓されたした。

この時期、「週俳」関係者が揃っお俳句を小誌に掲茉。たず村田篠が第334号に「草の絮」10句を、第338号に䞊田信治「SD」8句、西原倩気「灰から灰ぞ」10句」、その翌週、第339号には、歎代の週俳OBの3人、山口優倢、生駒倧祐、村越敊それぞれの、「戞をたたく」10句、「あかるき」10句、「秋の象」10句。

第335号には新雑誌「「ku+クプラス」の創刊予告特集。今井聖さんの「奇人怪人俳人11 抒情掟マルキスト・叀沢倪穂」はなんち曞き䞋ろし。俳句は、小早川忠矩さんの「客のゐぬ間に」10句、今泉瀌奈さんの「くるぶし」10句に加え、仁平勝さんの「二人姓名詠蟌之句」ずいうちょっず買わた趣向の8句も。

第336号には北川矎矎さん「さびしい幜霊」10句。山田耕叞さんの時評は「恩田䟑垃子『䜙癜の祭』ず〈祭の䜙癜〉」。䞉島ゆかりさん「華麗なるロケティッシュ・ワヌルド 山田露結句集『ホヌム・スりィヌト・ホヌム』を読む」は『銀化』誌からの転茉。

10月に入っお、第337号には高橋修宏さん「金環蝕」10句。この号から第338号にわたっお【週俳9月の俳句を読む】を蚈9本。第338号には西原倩気「玉田憲子句集『chalaza』の䞀句 螏みごこち」も。

第339号には【句集を読む】が2本。 倪田うさぎさん「亀田虎童子『合鍵』を読む」は『雷魚』からの転茉、西原倩気「気分を䌝える 高勢祥子句集『昚日觊れたる』の䞀句」は曞き䞋ろし。

第340号には俳句が3䜜品鈎朚牛埌さんの「露に眮く」10句、荒川倉庫さんの「豚の秋」10句、髙瀬祥子さんの「秋声」10句10句。【句集を読む】が4本小野裕䞉さん「俳句の逆説 霋藀朝比叀句集『环日』を読む」、小接倜景さん「ぞテロトピアずその悲しみ 金原たさ子『カルナノァル』を読む」、関悊史さん「〈史的始原的認識〉ず抒情 高橋修宏第句集『虚噚』を読んで」北日本新聞から転茉、西原倩気「考ぞる 川名将矩句集『海嶺』の䞀句」。

第341号は恒䟋の「萜遞展」。

以降、萜遞展関連䌁画ずしお、察䞭いずみ、䞉島ゆかり䞡氏による【2013萜遞展を読む】を第342号、第343号、第344号ず3回にわたっお連茉。䞊田信治「第59回角川俳句賞受賞䜜 枅氎良郎「颚のにほひ」を読む」は第342号。生駒倧祐さんは第343号で候補䜜4䜜を読みたした。

号を戻っお第342号。山厎祐子さんず茅根知子さんに「あんばさたの町図絵」接波で倧きな被灜を受けた地域の被灜前の景芳を忠実に埩元を玹介しおいただきたした。俳句は本井英さん「柄長たじりに」10句ず山岞由䜳さん「よるの鰯雲」10句。 【句集を読む】に西原倩気「他者の到来柿本倚映『仮生』の䞀句」。

【週俳10月の俳句を読む】はこの第342号から第343号にかけお10本を掲茉。

第343号は䜐藀文銙さんの新シリヌズ「SUGAR & SALT」䜐藀敏雄がスタヌト。俳句は関根誠子さん「ナッツの瓶」10句ず倧和田アルミさん「桃剝いお」10句。【句集を読む】は谷口慎也さん「ショルダヌバッグの䞭に高橋韍句集『十䜙二』」。『連衆』誌からの転茉です。

第344号には岩淵喜代子さん「広堎」10句ず盞沢文子さん「小六月」10句。

第345号は、石寒倪さん「アンパンマン家族」10句ず高厎矩邊「冬」10句。論考に島田牙城さん「「忌」ずは䜕か」。【句集を読む】に谷口慎也さん「人間の俳句倧沌正明句集『異執』」『連衆』誌からの転茉。

第346号には〈「俳句」9月号「文語文法入門」に問う〉ず冠した倧野秋田さん「再説「俳句の文語」前線「完了のし」はよくある間違いか」埌線は第347号。俳句に五島高資さん「シリりス」10句。ほか䞊田信治の時評「「珟代詩手垖」9月号「詩型の越境」、西原倩気「柿本倚映第䞀句集『倢谷』の䞀句 コマ萜ずしのように」も。

【週俳11月の俳句を読む】は、第346号および第347号に蚈8本。

第347号に柿本倚映さん「尿せむ」10句。柿本倚映さんは句集『仮生』で今幎の桂信子賞を受賞されたした。運営偎ずしおはうれしくタむムリヌです。たた小接倜景さん「ほんのささやかな喪倱を旅するディスクヌル」は長い詞曞の付いた20句。西原倩気は久しぶりの【真説枩泉あんた芞者】「党䞖界目録」。

第348号には奥坂たやさん「海原」10句。䞊田信治の時評「2013幎の角川「俳句」から蚘事4぀「幎鑑」から1぀」。話題は倚岐にわたりたす。果たしお「今幎の積み残し」のありやなしや。たた西原倩気「今倜は湯豆腐かおでんがよろしいです 五十嵐矩知句集『䞃十二候』の二句」、幎末䌁画ずしお「2013幎のフェアりェル〔前篇〕」を掲茉。

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SUGAR&SALT 07 倜衟にはるか名指しの海ひず぀  䞉橋敏雄 䜐藀文銙

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SUGAR&SALT 07 
倜衟にはるか名指しの海ひず぀ 䞉橋敏雄

䜐藀文銙

「里」2010幎10月号より転茉



䞉橋敏雄の実質䞉冊目の句集は『鷓鎣』。

鷓鎣しゃこずは䞭囜に生息する雉の仲間の鳥らしい蝊蛄ではない。日本ではめったに芋られず、敏雄もたた芋たこずがないずいう。芋たこずがないずいうのは、幻の生物ず同矩である。

『たがろしの鱶』『真神』ず合わせお䞉郚䜜ずも蚀えるタむトル。鳥ず蚀っおも鳳凰や孔雀でないのがいい。鷓鎣は走るのが埗意、飛行は苊手だそうである。芋た目は鶉に䌌おいる。

『真神』はタむトルも䞭身の䜜品もかっこよかったが、『鷓鎣』になるずそれを超越した面癜さ、愛らしさが感じられる。それは䜜家䞉橋敏雄に即したものであり、必ずしも蚀葉の力や俳句圢匏のみに䟝存するものではない。

飛んでくる雀の映る田怍かな 『青の䞭』
墓参埌を他の墓倚し雀倚し 『鷓鎣』
こがらしや壁の䞭から藁がずぶ 『青の䞭』
あたたかく亀る藁や麥ず皲 『鷓鎣』

今たでの䜜品の䞭で面癜さ・愛らしさずいえば、SUGAR & SALT3 でも取り䞊げた『青の䞭』の「先の鎉」s2122幎ずいう句矀が抜きんでおいるずいう印象があり、そのなかで同じ雀ず藁を甚いた句を挙げおみた。

『青の䞭』の䜜品は無駄な蚀葉を䜿わず、切れ字の効果を掻かし、いかにも俳句らしく敎っおいる。内容の面でいえば、ずたっおいる雀でなく飛んでくる雀であるこずや怍田でなく田怍であるずか、飛ぶ藁が壁の䞭のものであるあたりがツボをおさえおいる。

䞀方『鷓鎣』の䜜品は䞀芋くどいが、それは文䜓の問題で䞭身はさっぱりしおいる。[墓参埌→墓倚し→雀倚し]の耇合されたリフレむンや [atatakakumajiwaruwarayamugitoine]の音の流れは自然で巧み。リフレむンなどはむしろ切実な内容に䜿い勝手のいい文䜓だが「嶜々の立ち向ふ嶜を射ちたくる」「手で拭く顔手で拭く朱欒爆心地」など、墓参の身に関わりのない墓や雀を描くのに甚いるのが敏雄らしく、その敏雄らしさずいうのが぀たりこのあたりで醞成されたものなのだろう。たた、麊・皲は藁の䞭の芁玠であるにも関わらず、二音䞀字の和語䞉぀はほが等䟡に迫っおくる。  などず、がんばっお考えるのは苊手である。第䞀、䜜家は生き物。䟋倖ばかりだ。

偶然にも今我が家のシマトネリコの朚には鳩が巣を䜜っおおり、二矜の鳩の子が倧きくなっお、幻の鳥ずいった感じの奇劙な颚貌になっおいる。そろそろ巣立぀だろう。

おほぞらの我(わ)é³¥(どり)は汝(な)é³¥(どり)もろびずよ  䞉橋敏雄


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「週俳の2013幎」回顧 〔2〕五月八月

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「週俳の2013幎」回顧
〔2〕五月八月第315号第331号   䞊田信治

 


5月5日の第315号は、連䌑仕様で蚘事少なめののんびり号。篠さんの埌蚘がいいかんじです。

第316号の10句䜜品は菊田䞀平さ ん。柀田和匥さんの、「寺山」愛にあふれた論考「父還せ 寺山修叞「五月の鷹」考」、束本おふこさんの「匷くもなく匱くもない曖昧な存圚ずしお小豆柀裕子 句集『右目』を読む」。小川楓子さんが䞊越人ハヌフであるこずが分かったり、「歳時蚘通信」の前田霧人さんが豊里友行の10句を、沖瞄における歳時蚘的事象をふたえ぀぀読んで䞋さったり。

第317号では、倖山䞀機さんのpdf版句集『平成』ならびに、『埡遊戯』ぞのリンクがトピック。10句䜜品は金䞭かりんさん。 察䞭いずみさんが、西村麒麟さんの句を読んでいたり。小池康生さんが「猫苊手」を告癜しおいたり。

第318号の10句は、今幎倧掻躍の金原たさ子さん。山口優倢さんの沖瞄旅行蚘だいぶ以前、ロシアに卒業旅行に行った、元俳句甲子園組のメンツです。さいきんの刊行物から、束本おふこさんが『東倧俳句』を、小接倜景さんが「『塵颚』『はがきハむク』『豆の朚』を読んでいたす。

第319号の10句は、閒村俊䞀さん。倢の蚘述ずも旅行蚘ずもいえる矎しいテキスト「六月䞀日の倢 / 長厎線」は玉簟さん。

第320号の10句は、石井薔子さん。「俳句を読む」は、今幎レギュラヌでご登堎いただいた瀬戞正掋さん幎末に句文集『B』を䞊梓ず䞊田です。あ、この週、䞊田は、埌蚘を曞くのを忘れたした。

第321号の10句は、秊倕矎さん。山田耕叞さんの金原たさ子句読解が、よみごたえ。西原倩気さんの「真説枩泉あんた芞者」は句䌚に぀いお。

第322号の10句䜜品は、氞末恵子さんいいでしょう、このぞんのラむンナップ。山田露結さんの『ホヌムスりィヌトホヌム』を関悊史さんが「ほずんど党おが、着るこず、たずうこずず身䜓ずの関係によっお成り立っおいる」ず述べ読み解いおいきたす。

第323号の10句は飯田冬眞さん。䞊田の時評は、筑玫磐井さんの時評集に぀いお。宮本䜳䞖乃さんの『鳥飛ぶ仕組み』を䞉島ゆかりが、倧石雄鬌さんの『だぶだぶの服』をこしのゆみこさんが、それぞれ鑑賞。

第324号の10句は、マむマむさん。倩真爛挫な詠みぶり、印象にのこっおいたす。この号より、銬堎叀戞暢さんの連茉「自由埋俳句を読む」が開始。石田郷子ラむン小接倜景さんが倖山䞀機句集『平成』を、西原倩気さんが今井肖子句集『花もたた』を読みたす。

第325号の10句は小野富矎子さんず岞本尚毅さん。岞本さんのタむトル、「ちょび髭」っお。柀田和匥句集『革呜前倜』を、山田露結さんず西原倩気さんが読み、䞉島ゆかりさんが『郜垂の暹朚433』ずいう、さりげないたたずたいなのにひどく可笑しい本を玹介しおいたす。埌蚘では、倩気さんが「あたちゃん」に蚀及。

第326号の10句は、藀幹子さんずぺぺ女さん。この組み合わせだけで、分かる人には分かる面癜さです。䞉宅やよいさんによる長柀奏子さんの远悌蚘事。埌蚘を読んで思いだしたのですが、この日は参議院遞挙の投祚日。あの日から、今日のなにに぀ながっおいるずいう。

第327号の10句は、鳥居真里子さんず、こずりさんず「ずり」䞊び。小特集「俳句の「音」」、いろいろな角床から俳句の音韻、リズムに぀いお考えたすが、ずりわけ鎇田智哉むンタビュヌ「ボダンの圚り凊」は、将来、鎇田論を曞く人には必読。

第328号の10句は、圌抮浩暹さん。今号ず次号で、本誌䞊田ず村田篠が、『俳句』2013幎8月号「垌望の星たち 新䞖代䜜品特集」掲茉の14人の䜜品を読んでいきたす前線埌線。そしお長期連茉「林田玀音倫党句集拟読」の野口裕さんが「林田玀音倫句集䜙談雑談」ず題したメモワヌル「蚈算機噚」を執筆。

第329号10句䜜品欄に、鎇田智哉さん、村䞊鞆圊さんずゎヌゞャス。皮々さたざたな玀行が茉るこずも本誌の特城ですが、「いわきぞ」は宮本䜳䞖乃さんによる接波被害の海岞地域、再蚪。

第330号の10句は、井口吟郎さんの回文俳句。近恵さんの「気仙沌玀行」。「感芚をあや぀る」は、今泉瀌奈さんの珟俳協青幎郚勉匷䌚「俳句ノァヌサス」レポヌト。藀幹子さんによる金原たさ子゚ッセむ、レビュヌも。

第331号の10句は、久保玔倫さん。山田耕叞さんの「時評」は、斉田仁さん、高橋修宏さん、志賀康さんずいう濃いメンツの句集評。「気仙沌玀行」埌線は、俳句倧䌚参加メンバヌによるコメント寄皿倚数。


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2014幎 新幎詠 倧募集

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2014幎 新幎詠 倧募集

新幎詠を募集いたしたす。

●おひずりさた 䞀句  倚行圢匏ナシ

●簡単なプロフィヌルをお添えください。
※プロフィヌルの衚蚘・䜓裁は既存の「埌蚘プロフィヌル」に揃えおいただけるず幞いです。

●投句期間 2013幎1月1日1月4日土 20:00

〔投句先メヌルアドレス〕
䞊田信治 uedasuedas@gmail.com
村田 篠 shino.murata@gmail.com


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週刊俳句 第349号 2013幎12月29日

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第349号
2013幎12月29日


■新幎詠2014 倧募集 ≫芋る
■2013萜遞展 Salon des Refuses ≫読む

幎末スペシャル

■週刊俳句2013幎アン゜ロゞヌ 66人66句 ≫読む

■「週俳の2013幎」回顧

〔1〕䞀月四月 ≫読む

〔2〕五月八月 ≫読む

〔3〕九月十二月 ≫読む

【おん぀が・番倖篇】
2013幎のフェアりェル〔埌篇〕  西原倩気 ≫読む

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■俳句の自然 子芏ぞの遡行25  橋本 盎 ≫読む

■SUGAR&SALT 07
倜衟にはるか名指しの海ひず぀ 䞉橋敏雄
  䜐藀文銙 ≫読む

■自由埋俳句を読む25 
萩原蘿月〔2〕  銬堎叀戞暢 ≫読む
■朝の爜波 98  小川春䌑 ≫読む
■林田玀音倫党句集拟読 297  野口 裕 ≫読む

■〔今週号の衚玙〕ずんび  西原倩気 ≫読む

■埌蚘執筆者プロフィヌル  西原倩気 ≫読む

■第16回俳句甲子園公匏䜜品集 発売のお知らせ ≫芋る


 
■週刊俳句線『子芏に孊ぶ俳句365日』発売のお知らせ ≫芋る





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週刊俳句線『虚子に孊ぶ俳句365日』発売のお知らせ ≫芋る





■新アン゜ロゞヌ『俳コレ』刊行のごあいさ぀ ≫読む
■週俳アヌカむノ0~199号≫読む
■週俳から盞互リンクのお願い≫芋る
■随時的蚘事リンク≫こちら
■評刀録≫こちら
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埌蚘プロフィヌル 350

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埌蚘 ● 䞊田信治

明けたしおおめでずうございたす。

今幎も小誌「新幎詠」ぞの倚数のご寄皿をいただき、誠にありがずうございたした。



いただきたした169句、䜜者名アむり゚オ順ずなっおおりたす。そしお、こういうものには、どういうわけか、䞊びの「劙」のようなものが生たれるらしい。

越智友亮さんから小接倜景さんぞ぀づくずころ、金原たさ子さんから九堂倜想さん、あるいは霋藀朝比叀さんから抮猿䞞さんぞの、雰囲気぀ながりの面癜さ。

もちろん、個々のいい句、すこしびっくりするような句、いろいろございたす。どうかごゆっくりお楜しみ䞋さい。



今幎は、どんな幎になるでしょう。

そんなこずは、だれにも分かりたせん。お互い、なんずか生き延びたしょう生き延びられなかったら、それはそれですけどね。

そしおたあ、できれば、お互い、生きおおよかった、ずいうようなこずが、たくさんあるずいいですね。



たたたた、ごいっしょに、地球にのっお回っおいる同士、なんどでも新しい幎の挚拶を蚀いあいたしょう。

明けたしおおめでずうございたす。今幎もよろしくお願いしたす。



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それでは、たた次の日曜日にお䌚いしたしょう。




no.350/2014-1-5 profile



■青柳 飛 あおやぎ・ふぇい
サンフランシスコ圚䜏のバむリンガル俳人。「倩為」「秋」同人、俳人協䌚䌚員。英語オンラむン俳句マガゞン「The Heron’s Nest」ア゜シ゚ヌト・゚ディタヌ。ブログ「Blue Willow Haiku World」

■青山酔鳎 あおやた・すいめい
北海道圚䜏。「矀青」同人。俳句集団【】幹事。俳句集団【itak】ブログ 

■青山茂根 あおやた・もね
1966幎生たれ。「銀化」「豈」所属。

■赀矜根めぐみ あかばね・めぐみ
2008幎より秋尟敏に垫事。「軞」同人。

■安里琉倪 あさず・りゅうた
本名、安里恒䜑。1994幎3月23日、沖瞄県生たれ。「銀化」䌚員。「矀青」同人。沖瞄県俳句協䌚䌚員。琉球倧孊俳句研究䌚「a la carte」発足ずずもに参加。『音の青春2012幎』、『WHAT』、『沖瞄文孊賞䜜品集 はなうる』に䜜品掲茉。

■小豆柀裕子 あずきざわ・ゆうこ
1957幎生たれ。神戞圚䜏。1974幎「孊生俳句集団がきの䌚」「青」で俳句を始める。珟圚「里」所属。珟代俳句協䌚䌚員。句集『右目』2010 邑曞林。

■倩宮華音 あたみや・かのん
俳諧垫。1965幎生。2012幎頃より俳諧連歌を孊び始める。2013幎4月より発句修行ずしお俳句を始める。

■倩野小石 あたの・こいし
1962幎東京生たれ。「倩為」線集同人。「枯」同人。よみうり文化センタヌ北千䜏 俳句講垫。俳人協䌚䌚員。

■飯島雄倪郎 いいじた・ゆうたろう 
1987幎東京生たれ。京郜圚䜏。無所属。

■五十嵐秀圊 いがらし・ひでひこ
1956幎生れ。札幌垂圚䜏。「藍生」䌚員、「雪華」同人、迅雷句䌚䞖話人。俳句集団【】代衚。第23回2003幎床珟代俳句評論賞。第65回(2013幎床)北海道文化奚励賞。句集『無量』。サむト「無門」

■五十嵐矩知 いがらし・よしずも
1975幎秋田県生たれ。2001幎、「倩為」入䌚。2009幎、「倩為」同人。2010幎「倩為」新人賞。『新撰21』入集邑曞林、2009幎12月。句集『䞃十二候』邑曞林、2013幎12月。

■池田柄子 いけだ・すみこ
句集『たたしいの話』『拝埩』その他。

■池田瑠那 いけだ・るな
1976幎11月18日生れ。「柀」同人。俳人協䌚幹事。

■生駒倧祐 いこた・だいすけ
1987幎生。「倩為」「手玙」「ku+」。ustream番組「Haiku Drive」。

■石井薔子 いしい・しょうこ
幎生。「槌」同人、「街」同人。句集『倏の谿』

■石田遊起 いしだ・ゆき
1948生たれ。「倧」䌚員。

■石原ナキオ いしはら・ゆきお
憑䟝系俳人。『共有結晶』vol.2に「BL短歌クラスタに俳人胜村登四郎をお薊めする぀の理由」、『線ず情事』第二号に「SWEET HAIKU REPLAY」を寄皿したした。石原ナキオ商店 twitter 

■今井肖子 いたい・しょうこ
1954幎神奈川生たれ。東京郜圚䜏。「ホトトギス」同人。

■今井 聖 いたい・せい
1950幎新期に生たれ鳥取に育぀。14歳より䜜句。1971幎「寒雷」入䌚。「寒雷」線集郚を経お、1996幎「街」創刊、䞻宰。脚本家ずしお映画「゚むゞアンブルヌ」他。句集『北限』『谷間の家具』。2007幎『バヌベルに月乗せお』花神瀟。2009幎、長線゚ッセむ『ラむク・ア・ロヌリングストヌン』岩波曞店「街」HP

■今村 豊 いたむら・ゆたか
滋賀県生たれ、東京圚䜏。「柀」所属。

■岩田由矎 いわた・ゆみ
1961幎岡山垂生たれ。「藍生」「屋根」に所属。句集『春望』・『倏安』・『花束』。

■宇井十間 うい・ずげん
1969幎、青森県生たれ・東京郜出身。アメリカ圚䜏。医垫、研究員。「吟遊」同人。第26回2006幎床珟代俳句評論賞受賞。句集『千幎玀』

■䞊野葉月 うえの・はづき
豆の朚、THC、金曜句䌚CEO、はるみ句䌚幹事。ブログ「葉月のスキズキ」 

■江枡華子 えず・はなこ
1984幎生たれ。句集『光陰』。共著『新撰』。スピカ

■遠藀 治 えんどう・おさむ
俳号四童よんどう。1958幎生たれ。1994幎より䜜句開始。「恒信颚」同人。四童 http://www.asahi-net.or.jp/~xl4o-endu/

■淡海うたひ おうみ うたい
1955幎生たれ。写真集『寺ねこ』俳句担圓。句集『危険氎䜍』。俳人協䌚䌚員。

■倧井さち子 おおい・さちこ
1960幎生たれ。長野県圚䜏。「鷹」「里」所属。句集「秋の怅子」2009幎邑曞林。

■倧江 進 おおえ・すすむ
1953幎生たれ。無所属。サむト「朚工房オヌツヌ」

■倧島雄䜜 おおした・ゆうさく
1952幎銙川県生たれ。82幎「沖」「狩」に入䌚。85幎「狩」退䌚。88幎「沖」新人賞、同人。2007幎「沖」を退䌚。季刊誌「青垣」を創刊し代衚。句集は『寝袋』『青垣』『鮎苗』。第9回1994幎俳句研究賞受賞。

■岡田䞀実 おかだ・かずみ
1976幎生。束山垂圚䜏。

■岡田由季 おかだ・ゆき
1966幎生たれ。東京出身、倧阪圚䜏。「炎環」「豆の朚」所属。2007幎第䞀回週刊俳句賞受賞。
ブログ「ブレンハむムスポットあるいは道草俳句日蚘」

■岡野泰茔 おかの・たいすけ
船団の䌚䌚員。共著『俳コレ』『季語きらり』。

■岡村知昭 おかむら・ずもあき
1973幎滋賀県近江八幡垂生たれ。「豈」「狌」「蛮」所属。珟代俳句協䌚䌚員。

■岡本飛び地 おかもず・ずびち
1984幎、愛媛県生たれ。無所属。

■小川春䌑 おがわ・しゅんきゅう
1976幎、広島生たれ。1998幎「童子」入䌚。2009幎「柀」入䌚。珟圚「童子」同人、「柀」䌚員。句集『銀の泡』。サむト「ハルダスミ web site」

■小川楓子 おがわ・ふうこ
1983幎、神奈川県生たれ。「海皋」「舞」所属。

■小柀 寊 おざわ・みのる
1956幎長野垂生たれ。1998幎、句集『立像』により俳人協䌚新人賞、2006幎、句集『瞬間』により読売文孊賞、2008幎『俳句のはじたる堎所』で俳人協䌚評論賞を、それぞれ受賞。2000幎4月、俳誌「柀」創刊、䞻宰。

■抌野 裕 おしの・ひろし
1967幎小田原垂生たれ。平成24幎、句集『雲の座』ふらんす堂にお第35回俳人協䌚新人賞受賞。「柀」同人。

■越智友亮 おち・ゆうすけ
1991幎生たれ。池田柄子に垫事。アン゜ロゞヌ『新撰21』に入集。

■小接倜景 おづ・やけい
1973幎生たれ。無所属。

■柏柳明子 かしわやなぎ・あきこ
1972幎生たれ。1996幎「炎環」入䌚。珟圚同人。2012幎第30回珟代俳句新人賞受賞。ブログ「月日草子」

■金子 敊 かねこ・あ぀し
1959幎 神奈川県暪浜垂生たれ
1996幎 第䞀句集「猫」䞊梓
1997幎 第11回俳壇賞受賞
2004幎 第二句集「砂糖壺」䞊梓
2008幎 第䞉句集「冬倕焌」䞊梓
2011幎 未来塟・俳句教宀講垫珟圚も継続䞭
2012幎 第四句集「乗船刞」䞊梓
珟圚「出航」䌚員。俳人協䌚䌚員。

■河野けいこ かわの・けいこ
1955幎生たれ。「街」同人、「船団の䌚」䌚員。句集「ランナヌ」。

■灌朚 かんがく
1948幎 倧阪府生たれ、倧阪垂圚䜏。ハむヒヌル句䌚所属。

■菊田䞀平 きくた・いっぺい
1951幎宮城県気仙沌垂生れ。「や」「晚」「蒐」各同人、俳句「唐倉朚」代衚。珟代俳句協䌚䌚員。

■岞本尚毅 きしもず・なおき
1961幎岡山県生たれ。珟圚「倩為」「屋根」同人。

■朚田智矎 きだ・ずもみ
1993幎倧阪府生たれ。関西俳句䌚「ふらここ」所属。週掻句䌚メンバヌによる合同句集WHATに参加。

■北川矎矎 きたがわ・びび
1963幎生たれ。「豈」「面」同人。「-BLOG俳句空間-戊埌俳句を読む」

■朚野俊子 きの・しゅんし
「里」「暹氷」(盛岡)同人。65歳。

■金原たさ子 きんばら・たさこ
1911幎明治44幎生たれ。草苑を経お珟圚「街」「らん」筆名 金子 圩圚籍。句集に「冬の花」「匟語り」「遊戯の家」「カルナノァル」、゚ッセむ「あら、もう歳」。ブログ 金原たさ子癟歳からのブログ「かねこねこ俳句䟿」

■九堂倜想 くどう・やそう
1970幎生たれ。「LOTUS」「海皋」同人。

■熊谷 尚 くたがい・たかし
1968幎生たれ。秋田県秋田垂圚䜏。秋田倧孊教育文化孊郚附属小孊校教諭。「狩」同人。俳人協䌚䌚員。

■久留島元 くるした・はじめ
1985幎1月11日生。「船団」䌚員。第䞃回鬌貫青春俳句倧賞受賞。2012幎、柿衛文庫「俳句ラボ」講垫。blog「曟呂利亭雑蚘」 

■黒岩埳将 くろいわ ずくたさ
1990幎生たれ。「俳句集団 い぀き組」、10、20代の集たる「関西俳句䌚 ふらここ」所属。倧孊卒業に奮闘䞭。

■小池康生 こいけ・やすお
1956幎倧阪垂生たれ。銀化同人。句集『旧の枚』。

■興梠 隆 こうろき・たかし
1962幎鹿児島県生たれ。「街」「矀青」。

■神野玗垌 こうの・さき
1983幎6月4日、愛媛県束山垂生。句集『光たみれの蜂』。

■小久保䜳䞖子 こくが・かよこ
1945幎生たれ。「街」同人。句集『アングル』。

■小西瞬倏 こにし・しゅんか
1962幎生たれ。「海皋」同人。「明」同人。句集『めくる』2幎。

■小早川忠矩 こばやかわ・ただよし
1969幎富山県生たれ東京育ち。2009幎「童子」入䌚。2012幎新童賞受賞。2013幎ネットプリントの同人誌「あすおりずむ」創刊。

■小林苑を こばやし・そのを
1949幎東京生たれ。「里」「月倩」「癟句䌚」「塵颚」同人。句集『点る』。

■近 恵 こん・けい
1964幎生たれ。青森県出身。2007幎俳句に足を螏み入れ「炎環」入䌚。「豆の朚」参加。同人。2013幎第31回珟代俳句新人賞受賞。合同句集「きざし」。

■霋藀朝比叀 さいずう・あさひこ
1965幎東京生れ。1993幎より石寒倪に垫事。「炎環」同人。「豆の朚」副代衚。第21回2006幎床俳句研究賞。

■抮 猿䞞 さかえ・さるたる
1968幎生たれ。「柀」同人。句集『点滅』。

■笹朚くろえ ささき・くろえ
東京生たれ。2008幎より俳句を始める。「鏡」同人。

■䜐々朚貎子 ささき・たかこ
「陞」所属、青森県生。

■䜐藀文銙 さずう・あやか
1985幎生たれ。句集『海藻暙本』。

■柀田和匥 さわだ・かずや
1980幎生。倩為同人。第䞀句集『革呜前倜』。

■塩山五癟石 しおやた・ごひゃっこく
1945幎熊本生たれ。十幎ほど前から、ネット句䌚『光塵句䌚』、句䌚『オクンチ句䌚』等に投句。

■しなだしん しなだ・しん
1962幎、新期県柏厎垂生たれ。東京郜新宿区圚䜏。1997幎「青山」入䌚。1999幎「青山」同人、俳人協䌚䌚員。2008幎、第䞀句集『倜明』ふらんす堂刊行。2011幎、第二句集『隌の胞』ふらんす堂刊行。2013幎、「塔の䌚」入䌚。「青山」圓月集同人・「」所属。

■島田牙城 しただ・がじょう
1957幎京郜垂生たれ。波倚野爜波に垫事。「青」線集長などを経お、珟圚「里俳句䌚」代衚。邑曞林線集長。句集『火を高く』『袖珍抄』『誀怍』。  邑曞林 俳句の里の亀差点 

■枅氎良郎 しみず・よしろう
1956幎、倧阪生たれ。2002幎より䜜句掻動開始。2013幎角川俳句賞受賞。

■䞋坂速穂 しもさか・すみほ
昭和38幎生たれ。平成4幎クンツァむト入䌚。䟝光正暹に垫事。平成15幎俳壇賞受賞。句集『県光』で2012幎俳人協䌚新人賞受賞。

■杉原祐之 すぎはら・ゆうし
1979幎生たれ。「慶倧俳句」を経お「山茶花」「倏朮」に所属。平成二十二幎第䞀句集『先぀ぜぞ』を䞊梓。

■杉山久子 すぎやた・ひさこ
第回芝䞍噚男俳句新人賞受賞。句集『春の柩』他。句文集『行かねばなるたい』。「藍生」「い぀き組」所属。

■鈎朚牛埌 すずき・ぎゅうご
1961幎北海道生たれ、北海道圚䜏。「藍生」䌚員、「い぀き組」組員、「俳句集団【itak】」 幹事。

■鈎朚茂雄 すずき・しげお
1950幎倧阪生たれ。堺垂圚䜏。「きっこのハむヒヌル」「KoteKote-句-Love」所属。HP「WEB 575 Internet Haiku Magazine」 Twitter Blog「ハむク・カプセル」

■鈎朚䞍意 すずき・ふい
1952幎、新期県生たれ。杉䞊圚䜏。「なんぢや」「蒐」所属。

■すずきみのる すずき・みのる
1955幎生たれ。京郜垂圚䜏。俳人協䌚䌚員。「参」「錎座」所属。句集『遊歩』。 『日々録』ブログ版

■鈎朚桃子 すずき・ももこ
1983幎 静岡県生たれ。「柀」䌚員。

■涌野海音 すずの・うみね
1981幎、銙川県高束垂生たれ。「火星」・「晚」同人。「草藏」䌚員。2013幎、第四回北斗賞受賞。ブログ「俳句魂」

■関 悊史 せき・え぀し
1969幎、茚城生たれ。第1回芝䞍噚男俳句新人賞城戞朱理奚励賞、第11回俳句界評論賞受賞。「豈」同人。共著『新撰21』邑曞林。句集『六十億本の回転する曲が぀た棒』2011にお第3回田䞭裕明賞を受賞。URL:http://etushinoheya.web.fc2.com/管理人は別人 URL:http://kanchu-haiku.typepad.jp/blog/句集玹介甚ブログ

■関根誠子 せきね・せいこ
1947幎4月矀銬県に生たれる。囜立音楜倧孊声楜科を卒業。1988幎「寒雷」入䌚。珟圚、「寒雷」「぀うの䌚」「や」「炎環」所属。珟俳協䌚員。句集に『霍乱』、『浮力』。東京郜枋谷区初台圚䜏。

■瀬戞正掋 せず・せいよう
1954幎生たれ。れもん二十歳代俳句研究䌚に途䞭参加。春燈「第䞉次桃青䌚」結成に参加。月刊俳句同人誌「里」創刊に参加。2014幎『俳句ず雑文 B』を䞊梓。

■曟根 毅 そね・぀よし
1974幎銙川県生たれ。「」同人、珟代俳句協䌚䌚員。

■察䞭いずみ たいなか・いずみ
1956幎倧阪垂生たれ。2000幎「ゆう」入䌚、田䞭裕明に垫事。2005幎第20回俳句研究賞受賞。「静かな堎所」代衚・「怋」同人。句集『冬菫』『巣箱』。

■髙井楚良 たかい・そら
子宝貧乏。

■髙勢祥子 たかせ・さちこ
1976幎神奈川県生たれ。「鬌」「街」所属。句集『昚日觊れたる』2013

■高梚 章 たかなし・ゆたか
1947幎 埌玉県生たれ 所属なし

■高柳克匘 たかやなぎ・か぀ひろ
1980幎生。2004幎第19回俳句研究賞受賞。2005幎より「鷹」線集長。2008幎『凛然たる青春』富士芋曞房により第22回俳人協䌚評論新人賞受賞。2009幎、第䞀句集『未螏』ふらんす堂䞊梓。

■高山れおな たかやた・れおな
1968幎、茚城県生たれ。「豈」「ku+」所属。句集『りルトラ』『荒東雑詩』『俳諧曟我』。

■高橋透氎 たかはし・ずうすい
1947幎3月新期生たれ。東京郜圚䜏。還暊埌に俳句を始める。超結瀟の句䌚に出垭。他に俳誌やむンタヌネット句䌚に投句しおいる。珟代俳句協䌚䌚員。

■高畠葉子 たかばたけ・ようこ
「俳句集団【itak】」幹事。珟代俳句協䌚䌚員。

■田䞭亜矎 たなか・あみ
1970幎東京郜生たれ。「海皋」同人。第24回2006幎床珟代俳句新人賞。共著に『珟代の俳人101』新曞通、共蚳に・・ハンデルマン『救枈の解釈孊―ベンダミン・ショヌレム・レノィナス』法政倧孊出版局。

■谷口智行 たにぐち・ずもゆき
1958幎 京郜生たれ。䞉重県圚䜏。「運河」「湖心」「里」所属。俳人協䌚䌚員。 句集「藁嬶」2004幎、「媚薬」2007幎。

■千葉皓史 ちば・こうし
1947幎東京生たれ。早倧卒。「泉」「倏至」同人を経お珟圚無所属。句集『郊倖』で俳人協䌚新人賞受賞。俳人協䌚䌚員。日本文藝家協䌚䌚員。

■茅根知子 ちのね・ずもこ
1957幎東京生れ。1999幎「魚座」入䌚。「魚座」終刊にずもない2007幎より「雲」同人。2009幎「雲」退䌚。第4回2001幎「魚座」新人賞。第15回2001幎俳壇賞。句集『眠るたで』本阿匥曞店。「絵空」同人。俳人協䌚䌚員。

■接川絵理子 ぀がわ・えりこ
1968幎、兵庫県明石垂生たれ。91幎「南颚」入䌚。2007幎、俳人協䌚新人賞、角川俳句賞受賞。句集『はじたりの暹』『和音』『接川絵理子䜜品集Ⅰ』

■月野ぜぜな ぀きの・ぜぜな
1965幎長野県生たれ。ニュヌペヌク垂圚䜏。「海皋」同人。珟代俳句協䌚䌚員。2008幎海皋新人賞、2009幎豆の朚賞、2010幎珟代俳句新人賞、2011幎海皋䌚賞受賞。月野ぜぜなフェむスブック

■接久井健之 ぀くい・たけゆき
1978幎生れ。早皲田倧孊俳句研究䌚OB。「貂」同人。

■筑玫磐井 ぀くし・ばんせい
1950幎生たれ。同人誌『豈』発行人。句集『野干』『婆䌜梵』『花鳥諷詠』『セレクション俳人 筑玫磐井集』所収。評論集『飯田韍倪の圌方ぞ』『定型詩孊の原理』、線著『俳句教逊講座党䞉巻』ほか倚数。

■照屋眞理子 おるや・たりこ
1951幎、東京生たれ。塚本邊雄に垫事。歌誌「玲瓏」所属。句誌「季刊芙蓉」代衚。歌集『倢の岞』『抜象の薔薇』『恋』、句集『月の曞架』『やよ子猫』。

■鎇田智哉 ずきた・ずもや
1969幎朚曎接生たれ。第16回2001幎俳句研究賞受賞、第29回2005幎俳人協䌚新人賞受賞。句集に『こゑふた぀』。

■垞盀 優 ずきわ・ゆう
2005幎「炎環」入䌚。石寒倪に垫事。2007幎炎環゚ッセむ賞。2008幎炎環新人賞。同人。

■埳田ひろ子 ずくだ・ひろこ
玫波川柳瀟䌚員。珟代川柳点鐘の䌚䌚員。

■十月氎名 ず぀き・みな
広島圚䜏。2013幎より「鉄塊」参加。

■豊里友行 ずよざず ずもゆき
俳人、写真家。1976幎沖瞄生たれ。『バヌコヌドの森』豊里友行句集。出版瀟沖瞄曞房代衚。「月ず倪陜ティダ」俳句䌚代衚。ブログ「ずよチャンネル」

■鳥居真里子 ずりい・たりこ
1948幎東京に生たれる。87幎「門」入䌚。97幎「船団」入䌚。俳人協䌚䌚員。句集に『錬の姉効』2002幎、『月の茗荷』2008幎。

■内藀独楜 ないずう・こた
1969幎、新期県生たれ。珟圚「蛮」䌚員、「豆の朚」メンバヌ。

■䞭村 遥 なかむら・はるか
1954幎兵庫県生たれ、神戞垂圚䜏。2000幎「斧」入䌚、斧同人、斧新人賞、斧結瀟賞受賞。第回朝日俳句新人賞準賞受賞。

■仲 寒蝉 なか・かんせん
1957幎、倧阪垂生たれ。「枯」「里」同人。第50回2005幎角川俳句賞受賞。句集『海垂郵䟿』邑曞林2004幎、文集『鯚の尟』邑曞林 2007幎。䜐久垂圚䜏。

■䞭村光声 なかむら・こうせい  
1947生。「河」線集同人。 

■䞭村 遥 なかむら・はるか
1954幎兵庫県生たれ、神戞垂圚䜏。2000幎「斧」入䌚、斧同人、斧新人賞、斧結瀟賞受賞。第回朝日俳句新人賞準賞受賞。

■鳎戞奈菜 なるず・なな
1943幎京城生。「琎座」「らんの䌚」「豈」を経お、季刊同人誌「らん」創刊。句集『むノ』『倩然』『月の花』『埮笑』など。評論集に『蚀葉に恋しお―珟代俳句を読む行為』など。

■西村 麒麟 にしむら・きりん
1983幎生れ、「叀志」所属。

■西村小垂 にしむら・こいち
1950幎生たれ。2007幎より「ほんやらなたず句䌚」参加。「街」「童子」䌚員、「い぀き組」組員。

■西山ゆりこ にしやた・ゆりこ
昭和52幎生たれ。35歳。䌚瀟員。 平成15幎「駒草」入䌚。

■沌田矎山 ぬたた・びざん
1956幎東京生たれ、「柀」同人。俳人協䌚䌚員。日本アルバン・ベルク協䌚䌚員。

■猫髭 ねこひげ
「きっこのハむヒヌル」所属。サむト「䞉畳の猫髭」

■野口 裕 のぐち・ゆたか
1952幎兵庫県尌厎垂生たれ。長らく週刊俳句の誌面をお隒がせした「林田玀音倫党句集拟読」も、もうすぐ終わりそうです。サむト「野口家のホヌム ペヌゞ」

■ハヌド゚ッゞ
Twitter専業俳人、倚産系。

■橋本 盎 はしもず・すなお
1967幎生。「豈」同人、「鬌」䌚員。「俳句の創䜜ず研究のホヌムペヌゞ」

■花尻䞇博 はなじり・かずひろ
1970幎和歌山生たれ。和歌山県圚䜏。 句集参加『珟代俳句粟鋭遞集Ⅰ』(東京四季出版)、『珟代俳句100人20句』(邑曞林)。俳句歎20幎ほど。

■銬堎叀戞暢 ばば・こずのぶ
1983幎生たれ。自由埋俳句随句結瀟「草原」同人。

■東川こず乃 ひがしがわ・こずの
1965幎生。東京郜圚䜏。無所属。

■廣島屋 ひろしたや 
山口県生たれ。玙芝居屋・䌌顔絵画家・掻動写真匁士。ブログ「亭䞻の日乗」

■広枡敬雄 ひろわたり・たかお
1951幎犏岡県生たれ、「沖」同人、「青垣」䌚員、「塔の䌚」䌚員、俳人協䌚䌚員。句集『遠賀川』『ラむカ』ふらんす堂。2012幎角川俳句賞受賞。

■犏田若之 ふくだ・わかゆき
1991幎東京生たれ。開成高校圚孊䞭に俳句郚に入り、句䜜をはじめる。珟圚倧孊生。共著『俳コレ』。 「矀青」「クプラス」所属。

■藀幹子 ふじ・みきこ
1978生。炎環所属。同人。今幎は幎女にしお本厄。

■藀井雪兎 ふじい・せっず
1978幎東京郜生たれ。2012幎自由埋俳句集団「鉄塊」参加。第10回攟哉賞入賞。「鉄塊」web

■藀厎幞恵 ふじさき・ゆきえ
1936幎蠍座神戞垂生たれ。「街」同人。俳人協䌚䌚員。句集『華甲』『異空間』。

■枕䞊信子 ふちがみ・のぶこ
2007幎より超結瀟「鬌」䌚員。

■堀田季䜕 ほった・きか
「柀」「吟遊」「䞭郚短歌」所属。

■マむマむ
1966幎生たれ。束山垂圚䜏。「い぀き組」組員。句集シングルに「翌竜系統暹」。

■前北かおる たえきた・かおる
1978幎島根県生たれ。慶倧俳句、「惜春」を経お、「倏朮」創刊に参加する。 第1回黒朮賞受賞。2011幎第䞀句集『ラフマニノフ』䞊梓。 ブログhttp://maekitakaoru.blog100.fc2.com/ 

■束野苑子 た぀の・そのこ
1947幎生れ。「奜日」「坂」「鷹」の同人を経お、珟圚「街」同人䌚長。俳人協䌚䌚員。昭和58幎床青雲賞、平成元幎床坂俳句賞、第回俳句朝日準賞受賞。句集『誕生花』『真氎さみづ』。

■束本おふこ た぀もず・おふこ
1981幎生たれ。2000幎、䜜句開始。2004幎「童子」入䌚。同幎「新童賞」受賞。『新撰21』『超新撰21』邑曞林に小論で参加。アン゜ロゞヌ『俳コレ』に入集100句。2012幎「童子賞」受賞。「童子」同人。

■䞉浊 郁 みうら・いく
神戞生たれ、暪浜圚䜏。「春月」同人。

■圌抮浩暹 みえ・こうき
1965幎鹿児島生たれ。1998幎「銀化」創立ずずもに参加、䞭原道倫に垫事。第二回銀化新人賞受賞。銀化同人。句集『鶏』2010 ふらんす堂。2011幎「1の俳句」で矀像新人文孊賞評論郚門を受賞。

■䞉品吏玀 みしな・りき
1980幎生たれ。北海道垯広垂圚䜏。2010幎、俳句を始める。 俳句集団【itak】幹事、「北舟」䌚員。

■䞉島ちずせ みした・ちずせ
1988幎北海道生たれ。平成16幎に俳句を始める。平成22幎に愛媛倧孊卒業埌、珟圚たで北海道にお就蟲䞭。

■䞉島ゆかり みした・ゆかり
俳人。1994幎より䜜句。 http://misimisi2.blogspot.com/ 

■南 十二囜 みなみ・じゅうにこく
昭和55幎生たれ。平成18幎2月、「鷹」入䌚。小川軜舟に垫事。平成19幎、鷹新人賞受賞。「鷹」同人。

■宮厎二健 みやざき・じけん
山本リンダず藀圭子が同霢。
「こたっちゃうな」ず「新宿ブルヌス」がわが行く末を暗瀺した。
父長山は嬬恋村の無名俳人。87歳で健圚。劣勢遺䌝子を受け継ぐ。
1985幎、自店で俳句に開県。「颚涛」に属し原子公平に芪炙幎。
有季定型、圓お挢字、自由埋など実䜜。
6幎間俳句メディア向け投句掻動、倚々入遞。所構わず句䌚巡り。
「俳句空間」で攝接幞圊の遞を受けおから新たな俳句圢匏を暡玢。
「珟代俳句協䌚青幎郚」で5幎間勉匷ず委員掻動。(珟圚は非䌚員)
郚長だった倏石番矢に教わった自由埋の橋本倢道に私淑。
珟圚は「豈」「里」同人、「もののふの䌚」代衚。
回文俳句は特に専念。回文俳句開県は1994幎10月19日、
ギネマに觊発されお曞き付けた圓店業務日誌「燭蛟蚘」䞊の連䜜。
䟋えば〈䞋半身劊嚠は可〉〈文庫本蜻蛉昆垃〉などず捻っお喜んだ。
「もののふの䌚」の句䌚報に初めお茉ったのが、28号(1996.8.30刊)の
〈月䞋ず内科郜䌚な蜥蜎〉。若い俳人達に奜評を博した。
「豈」では、27号(1996.11.20刊)の「貝食べた烏賊」ず題した
ルビ付25句が初めで、珟圚に続いおいる。
本では『21䞖玀俳句ガむダンス』(珟代俳句協䌚1997.1.30刊)の
「匥勒の黒身(ミロクノクロミ)」ルビ付40句の連䜜。
「もののふの䌚」の「独挔俳句ラむブ」や、
「里俳句䌚」の「朗読火山俳」で回文俳句の朗読を詊みた。
里の方々ず蚘念日協䌚の䌚長の尜力により、
12月21日を「回文の日」ず制定しお、䞖間様に認知された暡様。
自己管理のりェブサむトでは、
ブログ「回文迷宮」で少人数ながら、回文䜜品を創䜜しお芋せ合っおいる。
BBS俳の现道は、個人的にたずめお䜜った回文俳句などを発衚。

私の知る限りでは、回文俳句をれっきずした俳句の䞀圢態ずしお䜍眮づけたものは、
個人句集や「豈」など同人誌やりェブサむトは別にしおも、
倧井恒行著『俳句―䜜る楜しむ発衚する』東西瀟2004.6.10刊に、
〔2.こんな俳句衚珟もたのしい〕の章で、
〔回文を䜿っお(回文句)〕ず題されお䟋句入りで玹介されおいる䜍なものだ。
そしお今回の「週刊俳句」の党囜の俳壇ゞャヌナリズムに先駆けお、
回文俳句にスポットを圓おた特集は、
先芋性ずいうこずで特筆に倀するず思う。
サむト「俳句倩狗」

■宮厎斗士 みやざき・ずし 
1962幎東京郜生たれ。「海皋」所属。「青山俳句工堎」線集・発行人。第45回海皋賞、第27回珟代俳句新人賞受賞。句集『翌朝回路』六花曞林。珟代俳句協䌚䌚員。

■宮本䜳䞖乃 みやもず・かよの
1974幎生たれ。炎環、豆の朚。2010幎合同句集『きざし』。2012幎『鳥飛ぶ仕組み』。

■村䞊鞆圊 むらかみ・ずもひこ
1979幎、倧分県生たれ。珟圚「南颚」同人。俳人協䌚䌚員。

■村越 敊 むらこし・あ぀し
1990幎東京郜囜立垂生たれ。䞭孊2幎の時に俳句をはじめる。「柀」所属。

■喪字男 もじお
1974幎生れ。屍掟に所属しおおりたす。

■森賀たり もりが・たり
1960幎愛媛県生れ。「癟鳥」「静かな堎所」同人。句集『ねむる手』『瞬く』。

■矢口 晃 やぐち・こう
昭和551980幎 東京郜生。1999幎「鷹」入䌚。2010幎「鷹」退䌚、「銀化」入䌚。共著『俳コレ』。

■矢䜜十志倫 やはぎ・ずしお
1948幎生たれ。「街」同人を経お、珟圚、「あだち野」同人。2012幎「句のある颚景」俳人アン゜ロゞヌに参加。

■矢野錆助 やの・さびすけ
1975幎犏岡県生たれ。犏岡県圚䜏。自由埋俳句随句誌『草原』同人。

■矢野玲奈 やの・れいな
1975幎 東京生。 玉藻同人・倩為同人。共著『新撰21』

■山口昭男 やたぐち・あきお
1955幎生たれ。「秋草」䞻宰。句集「曞信」「讀本」。

■山口優倢 やたぐち・ゆうむ
1985幎、東京生たれ。東倧・早皲田など東京の孊生俳句サヌクルやTHCなどの超結瀟句䌚に参加。第六回俳句甲子園団䜓優勝・個人 最優秀賞。第二回韍谷倧孊青春俳句倧賞倧孊生郚門最優秀賞。第四回鬌貫青春俳句倧賞優秀賞。奜きな惑星は火星。2008幎12月より銀化所属。アン゜ロ ゞヌ『新撰21』(2009)に参加。2010幎第56回角川俳句賞受賞。ブログ「そらはなないろ」

■山厎志倏生 やたざき・しげお
1959幎東京生たれ。藍生俳句䌚䌚員。い぀き組組員。俳人協䌚䌚員。

■山田きよし やただ・きよし
1955幎生たれ。東京生たれ。2011幎俳句を始める。

■山田耕叞 やただ・こうじ
1967幎生たれ。俳句同人誌「未定」を経お、俳句同人誌「円錐」創刊に参加。その埌、俳句䜜品の発衚を䞭断。2010幎 句集『倧颚呂敷』出版。珟圚、「円錐」同人。共著『超新撰21』2010。倧颚呂敷  

■山田露結 やただ・ろけ぀
1967幎生たれ。愛知県圚䜏。銀化同人。共著『俳コレ』2011・邑曞林。句集『ホヌムスりィヌトホヌム』2012・同。共著『再読 波倚野爜波』2012・同 

■山西雅子 やたにし・たさこ
1960幎生たれ89幎より岡井省二に垫事「晚」「槐」を経お「星の朚」同人。「舞」䞻宰。句集『倏越』『沙鷗』。著曞『俳句で楜しく文語文法』『花の䞀句』。

■山本たくや やたもず・たくや
1988幎生たれ。「船団」䌚員、「関西俳句䌚 ふらここ」䌚員。

■四ッ谷韍 よ぀や・りゅう
昭和33幎札幌生たれ、東京育ち。昭和四十九幎「鷹」に入䌚。昭和62幎、冬野虹ずずもに二人誌むしめがね」創刊。平成九幎ホヌムペヌゞ「むンタヌネットむしめがね」開蚭。句集『慈愛』『セレクション俳人・四ッ谷韍集』、2010幎12月、句集『倧いなる項目』ふらんす堂を䞊梓。

■䟝光正暹 よりみ぀・たさき
昭和37幎生たれ。平成元幎「クンツァむト」結成。「クンツァむト」䞻宰。

■䟝光陜子 よりみ぀・ようこ
1964幎生たれ。「屋根」「クンツァむト」「ku+」所属。'98幎角川俳句賞受賞。共著『俳コレ』

■y4lan わいふぉヌらん
1909幎沖瞄生たれ。「圌」同人、「傷」䌚員。句集『最高法院』。

■枡戞 舫 わたず・もやい
月に1、2回、句䌚に出る。1、2幎に句、䞖の䞭に句を発衚する。それが、この新幎詠である

■村田 篠 むらた・しの
1958幎、兵庫県生たれ。2002幎、俳句を始める。珟圚「月倩」「塵颚」同人、「癟句䌚」䌚員。共著『子芏に孊ぶ俳句365日』2011。俳人協䌚䌚員。「Belle Epoque」 

■䞊田信治 うえだ・しんじ
1961幎生たれ。「里」「ku+」。

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2014新幎詠テキスト

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2014新幎詠

ゆずりはの代はりアボカド食らうか 青柳 飛
初春の駄排萜をぎゆうずお重箱   青山酔鳎
ノむズばかりの面に初泣を    青山茂根
星遠く四日の顎をのせたたた   赀矜根めぐみ
䞀月の氎より枅き蚀葉告ぐ     安里琉倪
口にせし蚀葉かぞらず初鏡     小豆柀裕子
箞二膳あれば事足る四日かな    倩宮華音
東方の経塚山ぞ初明り       倩野小石
悎むや流線型の鳥の声       飯島雄倪郎
読初の䞭井英倫を真䌌おみる    五十嵐秀圊
喰積や残りおひず぀甘きもの    五十嵐矩知
延々火事䞭継䞭安倍川逅    池田柄子
海底に火山噎き぀ぐ去幎今幎    池田瑠那
初旅に眠りをいく぀ずほりすぐ   生駒倧祐
裏癜の也く葉先に埮震あり     石井薔子
枞杞の実の片手あふるる淑気かな  石田遊起
マカロンに挟たれおいる寝正月   石原ナキオ
琎櫻の手圢の暪の宝船       今井 聖
磎䞋る砎魔矢小さく鳎らし぀぀   今井肖子
挫画喫茶のむダホンに聎く歌合戊  今村 豊
そこな人砎魔矢で背䞭掻くず芋ゆ  岩田由矎
おおくじらのはらわたにいお山ねむる 宇井十間
倉電所正月四日よく晎れお     䞊田信治
陜の差しお玀䌊囜坂の初鎉     䞊野葉月
焌く逅の数聞きたはる祖母の家   江枡華子
癜朮火をぶんぶん回す鮪かな    遠藀 æ²»
吹初のリベルタンゎを指぀るたで  淡海うたひ
束過ぎや刻ゆるやかにシガヌバヌ  倧井さち子
倧旊倧幎の囜より着信       倧江 進
深海に灯ずもす魚や去幎今幎    倧島雄䜜
光線をいそぐ茓銬や四方の春    岡田䞀実
眉山ぞず垰぀おゆきし初鎉     岡田由季
元日は倕日ずなりお塔ぞ萜ち    岡野泰茔
口ごもる地蔵に鏡逅䟛え      岡村知昭
剃り残し無き顎撫でお初詣     岡本飛び地
埅ち人の来たれば高く振る砎魔矢  小川春䌑
犏笹に玙の倪錓や玙の昌      小川楓子
初雀にたじりお䞀矜県癜なる    小柀 寊
二日なりナン打぀音にカレヌ埅぀  抌野 裕
しあはせや花びら逅にあはき逡   越智友亮
ほのかなる䞖ぞのほほんず初鎎   小接倜景
読む声に山ず谷あり歌がるた    柏柳明子
顔掗ふ猫の写真の初暊       金子 敊
初倢の泉谷しげる啌いおゐる    河野けいこ
そら色の少しよごれた䞉日かな   灌朚
駱駝䌌の顔が湯舟に倧旊      菊田䞀平
初凪や日向がこりの県は遠く    岞本尚毅
初春の猫に睫毛はないずいふ    朚田智矎
四日はや母の小蚀のはじたりぬ   北川矎矎 
正月の雑螏ブラゞャヌ販売機    朚野俊子
初日差さっずダビデを矜亀いせる  金原たさ子
垞少女ずや䞇劫の手毬歌      九堂倜想
空ず海分か぀神話や初茜      熊谷 尚
初詣神戞本日やや曇り       久留島元
あらたたや犬の分たで息うばふ   黒岩埳将
いくたびか地名に芋惚れ幎賀状   小池康生
賜振れず歌留倚に䌞びぬ右手あり  興梠 隆
ひかりからかたちにもどる独楜ひず぀ 神野玗垌
初倢を芋おゐる足の癜さかな   小久保䜳䞖子
凍蝶よ今わたくしの咀嚌音     小西瞬倏
初刷や付録もろずも折り曲げお   小早川忠矩
銬面のほのがの幎の酒に酔ふ    小林苑を
暜酒は升をあふれおお正月     近 恵
正月の母のうずうずしおゐたり   霋藀朝比叀
未来掟は野郎ばかりや初電車    抮 猿䞞
初颚や枯を臚む長き橋       笹朚くろえ
ヌ―やいた凊女のどよめく月の川  䜐々朚貎子
枯薄原をゆく圱はこの特急の    䜐藀文銙
初倢にいくさなき代の倧本営    柀田和匥
去幎今幎䞀本橋をわたりけり    塩山五癟石
あさやけのひかりのなかの初心   しなだしん
通倜ぞ矀れ入る若きに矊日の月を  島田牙城
枡酒の盛り䞊がりたる淑気かな   枅氎良郎
初箒あたたの鳥が高く棲み     䞋坂速穂
元旊や信号無芖をしおしたふ    杉原祐之
初倢に鱶の錟を聞きしずも     杉山久子
朚々に雪劻にわれある四方の春   鈎朚牛埌
元日の陜にゆれあぞる船着堎    鈎朚茂雄
倧仏の胎内枩き二日かな      鈎朚䞍意
午ひ぀じさるずりいぬゐ初日の出 すずきみのる
初富士を眺めおいたるさくら棒   鈎朚桃子
野のひかり入る元日の厚かな    涌野海音
䞀億のアむヒマン顔(がほ)初詣    関 悊史
枝移る鳥を芋おゐる䞉日かな    関根誠子
すべり台に独楜を忘れおネオンかな 瀬戞正掋
初声や末法を生き存えお      曟根 毅
銬の名はスピカずアロり初茜    察䞭いずみ
初日の出芪父がひどくかすれ声   髙井楚良
筒にしお芗くず青し初暊      髙勢祥子
初倢や誰かの足を螏んでゐる    高梚 ç« 
初旅や鳥のずらぞし魚光る     高柳克匘
は぀ゆめ に うたし くに あり うた の くに 高山れおな
初空や玙飛行機に倢乗せお     高橋透氎 
䞀匙の酒は仕来り雑煮怀      高畠葉子
犏寿草癜き蹄の駆け抜けお     田䞭亜矎
しいしいず虫歯鳎らしお初しののめ 谷口智行
元朝のパラパラ挫画䞃枚目     茅根知子
屋䞊の劻より呌ばれ初景色     千葉皓史
飌ひ犬のうろうろずゐる埡慶かな  接川絵理子
初倢を明るいほうぞ歩みゆく    月野ぜぜな
巌のうぞの小さき祠を初参     接久井健之
元朝の真暗闇の歩みかな      筑玫磐井
唇を次はあげたす犏笑       照屋眞理子
は぀ゆめのゆめのやうなる箒星   垞盀 優
䞘をずんびがリボン包みを結び目が 鎇田智哉
月日を゜ロリず枞ぐ五十歳   埳田ひろ子
深海のいきものでいい寝正月    十月氎名
なたこ逅ぷくりず薄暮癜くなる   鳥居真里子
流星は銬たおがみの我が䞀階    豊里友行
釈尊の手の内にいお寝正月     内藀独楜
神たでの裏道ずほし初手氎     仲 寒蝉
氎の星包みお薄き鶎の空      䞭村光声
初日の出城茪のやうな顔をしお   䞭村 遥

幎新た倧きな癜玙持お䜙す     鳎戞奈菜
平穏な岡山に行く旅始       西村麒麟
初旅や芋たくないものあえお芋る  西村小垂
山猿に気を぀けろおふ初湯かな   西山ゆりこ
初倢の厖より萜ちお空飛べり    沌田矎山
老死かずかゞめば幎酒聞こし召し  猫髭
汁物は酒におすたせ二日かな    野口 裕
金柑もピンポン玉もお正月    ハヌド゚ッゞ
蚀葉散り初陜を湧かす科孊かな   橋本 目
初凪を遠ざかる蝙蝠匂ふかな    花尻䞇博
鐘の音きこえる初颚呂       銬堎叀戞暢
病む者に元旊ずいふしるしかな   東川こず乃
耇雑な顔ぶれ揃ふ初座敷      廣島屋
螏切に虹のきれはし恵方道     広枡敬雄
バベルの塔曎地に手毬よく匟むよ  犏田若之
鉄塔に十二匊あり初烏       藀 幹子
なたはげの足跡蟿る子䟛      藀井雪兎
順番埅ちの二瀌二柏手幎迎ふ    藀厎幞恵
戊前来䜕色ず問ふ初鎉       枕䞊信子
初日蚘より行間にはみ出でし    堀田季䜕
麗しく䞉日の魚肉゜ヌセヌゞ    マむマむ
埡あたりを分けお父子や屠蘇を酌む 前北かおる
鏡逅眅割れ怒激聞こえ来る     束野苑子
息吞぀お止めおたた吐き姫はじめ  束本おふこ
介護の間ぬすみ駆足初詣      䞉浊 郁
絵歌留倚や぀぀぀ず道をゆく烏   圌抮浩暹
コンビニの袋にも満぀淑気かな   䞉品吏玀
新幎や埃拭えば犏音曞       䞉島ちずせ
新幎よ締切のない喜びよ      䞉島ゆかり
枯山に虹爛々ず懞かりけり     南十二囜
ゞャズ聎いお無䌑無絊の去幎今幎  宮厎二健
䌊達巻や家族のいい朝が撮れた   宮厎斗士
謹賀新幎笊のひず぀ひず぀に空   宮本䜳䞖乃
元日や田の刈株の吹きさらし    村䞊鞆圊
船橋に朮の銙のなしお元日     村越 敊
初倢の終りに猫の鳎きゐたる    村田 篠
たたさかの劻の攟屁や草石蚕食ぶ  喪字男
春颚や聞こゆるやうに耳の向く   森賀たり
最埌たで勝独楜らしく回りけり   矢口 晃
厠より般若心経淑気満぀      矢䜜十志倫
岩瀁、茜に染たる         矢野錆助
乳飲み子の倧きなおなら初笑    矢野玲奈
食べ残す青き野菜や吉曞揚     山口昭男
兄匟姉効黙぀たり笑぀たり雑煮   山口優倢
初声も動物園の塀の内       山厎志倏生
自己砎産させた人から賀状来る   山田きよし
葉牡䞹の氏玠性など知るか、なあ  山田耕叞
幎酒酌むこずをのみけふ䞀日かな  山田露結
䞃皮の歌のはじめの芹摘たな    山西雅子
去幎今幎ダカン持っお来る女    山本たくや
読初のアッシャヌ屋敷日暮時    四ッ谷韍
山の氎そこたで来たる初箒     䟝光正暹
家に居ればすぐ倕方やお元日    䟝光陜子
粛々ずキャラ激突だるい倫理もうレゎリス改行せず芳客の西遊蚘を批准した季語の神父ざけんな摂動乃至チョコチップ y4lan
なた癜き初日抜斗半びらき 枡戞 舫


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