【石田波郷新人賞落選展を読む】 思慮深い 十二作品のための アクチュアルな十二章 〈第一章〉浮遊することばたちと許されたわたし 田島 健一
【石田波郷新人賞落選展を読む】思慮深い十二作品のためのアクチュアルな十二章〈第一章〉浮遊することばたちと許されたわたし田島 健一≫2014「石田波郷賞」落選展01.花束(泉かなえ)夜空に浮遊する星のいくつがつながって星座がつくられるように、俳句もまた浮遊することばがつながれて〈意味〉や〈イメージ〉を生成する。不思議なのは、この「ことばがつながれて」いる、ということだ。誰からも見られたい夜百日紅...
View Article10句作品テキスト 小野あらた 喰積
喰積 小野あらた喰積を広々使ふ煮しめかな伊達巻の渦の短き去年今年取皿にごまめの向きを揃へけりまっすぐに背骨の暗きごまめかな数の子に黒皿透けてみどりいろ太箸に栗きんとんの甘さかな結昆布結び目の暗きをつまむ貝割れの厨に育つ淑気かなぼんやりと角の見えたる雑煮餅日脚伸ぶ醤油を弾く目玉焼き●
View Article10句作品 小野あらた 喰積
画像をクリックすると大きくなります。週刊俳句 第405号 2015-1-25小野あらた 喰積クリックすると大きくなりますテキストはこちら第405号の表紙に戻る
View Article週刊俳句 第405号 2015年1月25日
第405号2015年1月25日■2014「角川俳句賞」落選展 ≫見る■2014「石田波郷賞」落選展 ≫見る■小野あらた 喰積 10句 ≫読む……………………………………………【2014角川俳句賞落選展を読む】■最終回 5. 書き続けるしかない……依光陽子 ≫読む【句集を読む】■意志ある声谷口忠男句集『桐咲く村』の一句……小沢麻結...
View Article後記+プロフィール406
後記 ● 上田信治1月4日号「週刊俳句新年詠」にご参加下さいましたみなさま、たいへんありがとうございました。御投句の際にプロフィールを頂戴しながら、掲載できず、たいへん申しわけありませんでした。遅くなりましたが、お詫び申し上げます。●と、言いながら、今号ももう週が明けてしまったわけで、明日は立春なわけで。心を入れ替えて、誌面作りにいそしみたいと。思っております。...
View Article〔今週号の表紙〕第406号 水仙 西原天気
〔今週号の表紙〕第406号 水仙西原天気外で咲いているのと部屋に活けるのとでは、趣が違います。どんな花でもそうですが、水仙はとりわけ、と思います。外のように香りが漂う、届くというのではなく、充満するのも、違う点。富士フイルムの Velvia100 で撮った写真。いつ撮ったかは忘れました。フィルムカメラですから、ずいぶん昔です。●週俳ではトップ写真を募集しています。詳細は≫こちら
View Article【八田木枯の一句】春を待つこころに鳥がゐて動く 西村麒麟
【八田木枯の一句】春を待つこころに鳥がゐて動く西村麒麟『鏡騒』(2010年)より。春を待つこころに鳥がゐて動く...
View Article自由律俳句を読む 78 尾崎放哉〔2〕馬場古戸暢
自由律俳句を読む 78尾崎放哉〔2〕馬場古戸暢前回に引き続き、尾崎放哉句を鑑賞する。猿を鎖につないで冬となる茶店 尾崎放哉昔は猿回しが各地にいたという話を聞く。人間にとっては猿回しを見ることが一つの娯楽になっていたのだろう。最近見ないのはなぜだろうか。鳩が鳴くま昼の屋根が重たい 同放哉には珍しく、やや観念的な句。昼下がりの気怠さがよく表れているように思う。火ばしがそろはぬ一冬なりけり...
View Article【週俳・2015新年詠を読む】祝う歌こそ楽しけれ 西原天気
【週俳・2015新年詠を読む】祝う歌こそ楽しけれ西原天気鏡餅歯科医師レジスターを打つ 瀬戸正洋年末年始に開けている歯科は、都会なら、ありそうです。そういう歯科はふだんも夜遅い時間帯にやっていたりする。鏡餅は受け付けカウンターの後ろでしょうか。餅→歯科医→歯科医の指先。遠近法、あるいはズームアップ。裏白や岬は空をつらぬけり...
View Article【石田波郷新人賞落選展を読む】 思慮深い 十二作品のための アクチュアルな十二章 〈第二章〉世界の向こう側のお話をきかせて 田島 健一
【石田波郷新人賞落選展を読む】思慮深い十二作品のためのアクチュアルな十二章〈第二章〉世界の向こう側のお話をきかせて田島...
View Article第6回石田波郷新人賞受賞作を読む さとうあやかとボク出張版波郷賞を読む(後編) 佐藤文香
第6回石田波郷新人賞受賞作を読む(後編)さとうあやかとボク出張版波郷賞を読む 佐藤文香≫さとうあやかとボク≫前編さとう じゃ、いよいよ準賞だ。●眼を得る 永山智郎ボク この作品はすごく好きでした。 さ ほほう。まぁ君が好きそうな句だな。ボ まず最初の3句からしていいじゃないですか。きさらぎの市場へ光りゆく轍漆黒の眼球模型春きざすある高さからは色なき石鹸玉若々しい、するどい詩性を感じます。さ...
View Article作品17句 花尻万博 南紀
画像をクリックすると大きくなります。週刊俳句 第406号 2015-2-1花尻万博 南紀クリックすると大きくなりますテキストはこちら第406号の表紙に戻る
View Article週刊俳句 第406号 2015年2月1日
第406号2015年2月1日■2014「角川俳句賞」落選展 ≫見る■2014「石田波郷賞」落選展 ≫見る■花尻万博 南紀 17句 ≫読む朝日新聞2015/1/27夕刊より転載……………………………………………【2014石田波郷新人賞受賞作を読む〔後篇〕】■さとうあやかとボク出張版……佐藤文香 ≫読む■賞の輪郭(後編)……小池康生...
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