小野富美子 亜流
冷酒や亜流に生きて心地好し
ポケットに入らぬポケット版薄暑
麦秋や研ぎ加減見る指の腹
色深くなるまで雨の額の花
とりあえず墓はあります梅漬ける
地球儀の海膨らんでくる炎暑
白桃を啜り過去へと裏返る
顳顬に棲み付く頭痛夏百日
炎天に生臭き身を持ち歩く
麦酒飲むまた王冠を叩く癖
冷酒や亜流に生きて心地好し
ポケットに入らぬポケット版薄暑
麦秋や研ぎ加減見る指の腹
色深くなるまで雨の額の花
とりあえず墓はあります梅漬ける
地球儀の海膨らんでくる炎暑
白桃を啜り過去へと裏返る
顳顬に棲み付く頭痛夏百日
炎天に生臭き身を持ち歩く
麦酒飲むまた王冠を叩く癖