山本たくや 少年
さるぼぼを抱いて少年太郎冠者
水温むピエロはいつも泣いている
少年を腰まで沈め海開き
蛾の如く誘導せらるローソンの青へ
夏の夜の鏡に少年二人おり
月仰いで唾ペッてもっとペッてペッてする
「金」のつく名前が多き卒業式
雪渓へゆっくり帰れお前たち
初蝶や空の青さにいざ濡れん
丸めれば少年ジャンプ春うらら
●
さるぼぼを抱いて少年太郎冠者
水温むピエロはいつも泣いている
少年を腰まで沈め海開き
蛾の如く誘導せらるローソンの青へ
夏の夜の鏡に少年二人おり
月仰いで唾ペッてもっとペッてペッてする
「金」のつく名前が多き卒業式
雪渓へゆっくり帰れお前たち
初蝶や空の青さにいざ濡れん
丸めれば少年ジャンプ春うらら
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