梅 藤永貴之
二の丸は梅の名所梅ふゝむ
蓑虫の古巣おしあげ梅ひらく
風除をなして石崖梅の花
梅二輪せなかあはせにほころべる
日のさしてくれば紅梅卑しとも
臥龍梅幹のうつろのたまり水
観梅や背ラに夕日あたゝかく
老梅にして乏しさや花の数
老梅や胞子つけたるしのぶぐさ
梅園にぐるりのビルの点りそめ
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二の丸は梅の名所梅ふゝむ
蓑虫の古巣おしあげ梅ひらく
風除をなして石崖梅の花
梅二輪せなかあはせにほころべる
日のさしてくれば紅梅卑しとも
臥龍梅幹のうつろのたまり水
観梅や背ラに夕日あたゝかく
老梅にして乏しさや花の数
老梅や胞子つけたるしのぶぐさ
梅園にぐるりのビルの点りそめ
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