【八田木枯の一句】
摑まずに鯉を見入るや春のくれ
西村麒麟
摑まずに鯉を見入るや春のくれ 「鏡騒」
冬の鯉は、すーっとヌーっと真っ直ぐ過ぎるだけか、寒そうにじっとしているばかり。春になると活動的になりいきいきと動き出す。鯉の動きでそろそろ春か、いやいやまだ寒いかと思ったりもする。
のんびりと泳いでいて楽しそうだなぁと思う。
餌をやるふりをすると、口をぱくぱくさせて近寄って来たりして、愚かだなぁ、面白いなぁと思う。
油断してるなぁ…。
ガバリ!!
と摑んで抱き上げたらどうなるだろうか…。
いやいや、しないけど。
そんな、春の暮。
●
摑まずに鯉を見入るや春のくれ
西村麒麟
摑まずに鯉を見入るや春のくれ 「鏡騒」
冬の鯉は、すーっとヌーっと真っ直ぐ過ぎるだけか、寒そうにじっとしているばかり。春になると活動的になりいきいきと動き出す。鯉の動きでそろそろ春か、いやいやまだ寒いかと思ったりもする。
のんびりと泳いでいて楽しそうだなぁと思う。
餌をやるふりをすると、口をぱくぱくさせて近寄って来たりして、愚かだなぁ、面白いなぁと思う。
油断してるなぁ…。
ガバリ!!
と摑んで抱き上げたらどうなるだろうか…。
いやいや、しないけど。
そんな、春の暮。
●