閒村俊一 しろはちす
蜃氣樓臭きを奥の間に通す
湯島シンスケ
うぐひすや天神下にひとり酌む
目借時お椀の舟に便乘す
未亡人下宿春雷鳴りやまず
春晝の鞠つきしまゝ老いしとか
ゆく春の小鰭ほどよきしめ加減
柏餅われら赤胴鈴之助
冷奴きつぱりとした心だて
氣の重きことなり瀧を見にゆくは
覺めぎはのかうかうとしろはちすのしろ
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蜃氣樓臭きを奥の間に通す
湯島シンスケ
うぐひすや天神下にひとり酌む
目借時お椀の舟に便乘す
未亡人下宿春雷鳴りやまず
春晝の鞠つきしまゝ老いしとか
ゆく春の小鰭ほどよきしめ加減
柏餅われら赤胴鈴之助
冷奴きつぱりとした心だて
氣の重きことなり瀧を見にゆくは
覺めぎはのかうかうとしろはちすのしろ
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