関根誠子 ナッツの瓶
燈火親し眼鏡を透かす拭く掛ける
冬来ると思ふパスタを残さずに
色抜けし狗尾草よおまへもか
冬うらら水揚げてゐるモネのポピー
落葉松の彼方陽の出て洟出て
初時雨ガラスケースのツェッペリン号
抱かれ傷みのアンティークドール冬ともし
青空を朴の落葉よ朴の木よ
山眠るわたしは何を探せたか
ナッツの瓶ゆびでまさぐり日短
●
燈火親し眼鏡を透かす拭く掛ける
冬来ると思ふパスタを残さずに
色抜けし狗尾草よおまへもか
冬うらら水揚げてゐるモネのポピー
落葉松の彼方陽の出て洟出て
初時雨ガラスケースのツェッペリン号
抱かれ傷みのアンティークドール冬ともし
青空を朴の落葉よ朴の木よ
山眠るわたしは何を探せたか
ナッツの瓶ゆびでまさぐり日短
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